自民党都連執行部の皆さんにはお気の毒、としか言えないが、7人の侍の方々は何の書面も出さないことに決めたようだ。
まあ、都連に何か書面を出すということになったらどうしても都連が決定した来年の都議選の公認候補者を応援します、という一文を書かざるを得なくなっただろうから、そこまでの約束は今の段階では出来ません、という意思表示が7人の侍側からなされた、ということである。
たとえ自民党から除名されるようなことがあっても、私たちは小池さんを援ける側に立つ、と悲壮な決意をもって7月の都知事選挙に臨んだ侍たちだから、その志は今でも些かも揺るがない、という姿勢をこんな形で表明したのだと思う。
都知事になった小池さんの都政運営を援けるために自分たちがやれることは全部やる、と固く決意しているのだから、都連側がどんな揺さぶりをしてももう無理だということである。
無理なことをどんなに押し進めてみても、無理は無理。
まあ、都連側としては事態を静観し、来年7月の都議選が終わってから改めて処分を検討する、ということにせざるを得ないだろう。
こんなことなら、先の離党勧告処分という名の停止条件付除名処分を撤回しなければよかった、などと考えておられる方もおられるだろうが、一度撤回したものをまた生き返らせる、などということは普通はしないもの。
大人の風格で、ここはグッと呑み込んでしまう方がいい。
これで、小池さん側が本気で来年の都議選に自分たちの候補者を擁立するつもりだ、ということがいよいよ明らかになったということである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年12月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。