千代田区長選 〜 人を乗せようとするときには、泥船はいけない

早川 忠孝

まあ乗ってみなければ泥船か本当の船か分からないことがあるから、一時その気になったのも分からないではないが、千代田区の場合はどう見ても泥船だったろうと思う。

乗せようとした人に問題があるのは当然だが、乗ろうとした人にも多少の問題があっただろう。
公明党都議団の皆さんのお蔭ですんでのことで泥船に乗らないで済んだことを感謝された方がいいだろう。

とにかく、晩節を汚さないで済んだ。

私のブログが役に立ったかどうかは分からないが、ご本人に周りをよく見る時間があったことは幸いである。

聞くところによると、12月13日の段階では関係者に出馬の挨拶回りをしておられたということだ。
都議会公明党の皆さんからの都議会自民党との連立解消宣言がなされなければ、12月18日の自民党千代田区支部の総会で件の方は千代田区長選への立候補を正式に表明するという段取りだったようだ。

危ないところでしたねー。

そう申し上げておく。
人を乗せようとする人は、実に巧みな物言いをするから、世間を知らない人はついその気にさせられてしまう。

まあ、30代の若い方であれば一度や二度失敗しても大抵はその失敗を糧にして成長できる可能性があるのだが、人生の絶頂期を過ぎた人の場合は、普通は下り坂ばかりである。

他人の口車には、乗らないこと。
碌なことはない。

まずは、よかった、よかったと申し上げておく。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年12月18日の記事を転載させていただきました(タイトル改稿)。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。