音声合成技術 『自分の声』は、大切な人の中で生きる!

声について

最近、音声合成ソフト利用者として、たて続けに取材を受けました。現在、専ら講演で有意義に使っていますが、改めて自分の声への思いを書きたいと思います。

そもそも自分の声は自分の中にはなく、自分の周りの人の中にあります。自分の声を録音すると、なんじゃこりゃ⁉︎となるのが、その証拠です。

だから私は、自分の声でしゃべりたいのではなく、自分の声を知ってる人に声を届け、私の声を思い、懐かしんだり喜んだりして欲しいのです。家族や友人という大切な人の中の私の声を、殺したくないのです。

声は記憶に直結します。声が残れば、私の思い出も残ります。

今の私の声は、母音すらわからない呻き声です。しかし、これが私の声です。そして妻は今の声でも、「驚いた時の『えぇ〜』が好き」と言い、言葉を失っても、声は残したいと考えています。

良く考えたら、人以外の動物は言葉のない声で、コミュニケーションしています。人にも当然そういった感覚があります。声は唯一無二のものです。自分の存在を、色濃く表現するモノです。

現在、言葉だけじゃなく、感情を含めて伝える音声合成技術が研究されています。本人の納得感も大切ですが、ご家族などの周りの人が満足出来るか否かが、製品の品質を決める尺度になると思います。

いろいろ書きましたが、声を失う可能性のある方は、とにかく早期の声の保存をオススメします。子どものビデオと同じです。今しかありません。私はALS発症から約1年後に録音しました。ギリギリ間に合った感じでした。

自分と周りの人のために、声を大切にしましょう!

 

株式会社まんまる笑店
代表取締役社長
恩田聖敬
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この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏(岐阜フットボールクラブ前社長)のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2016年12月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。