言葉の示すもの
ALS患者の私ですが、まだ声は出ます。しかし一度に話せるのは、3~5音がいいところです。よって、ヘルパーさんとの会話は以下のようになります。
「お茶(を飲ましてください)」
「テレビ(をつけてください)」
単語しか言えず、結果どうしても、昭和の頑固オヤジになってしまいます(笑)
しかも、今の声で1回で伝わるのはまれで、はっきりゆっくり言おうとすると、結果的に語気は荒く表情は険しくなり、ビビられてしまいます。怒っているわけではなく、必死に伝えようとしているのです。思うようにはなかなか伝わりません。
感謝も怒ってるわけではないことも、「お茶」という単語にはなかなか込められません。これって私にとっては、かなりのストレスです。
「謙虚であること」
何をするにも、成功するための前提条件です。
今の自分は、言葉で謙虚さを表現できていません。言葉を出せないことによって、自分が偏屈になっていくのが、たまらなく嫌です。これは私の今後の人生にとって大問題です。しかし言葉無くとも、謙虚さを表現することは、やってやれないことはないはずです。
ALS 協会会長の岡部さんは、気管切開により声を失い、表情筋もほぼ動きません。それゆえ、会話は口文字で行います。自分の声も表情もない状態です。しかしなが ら、口文字から岡部さんの謙虚で誠実な人柄が、十分伝わってきます。どれだけ自己研鑽すればたどり着けるのかわかりませんが、目指そうと思います。
人柄がにじみ出る男になりたい!ALSは関係ありません。
株式会社まんまる笑店
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恩田聖敬
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この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏(岐阜フットボールクラブ前社長)のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2016年12月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。