読売新聞電子版で以下の記事を見つけた時、「いよいよ反物質の世界が解明される時が来た」という感動を覚えた。ベルリンのトラック突入テロ事件が発生していなかったならば、当方はこの記事の感想を真っ先に書きだしていただろう。
読売新聞電子版の記事は以下の通りだ。
「日本などの研究者が参加する欧州合同原子核研究機関(CERN=セルン)の国際研究チームは、反物質の性質を精密に測定することに成功した、と発表した。19日付の英科学誌ネイチャーに論文が掲載される。
宇宙の誕生時、物質と反物質は同数あったと考えられる。しかし現在の宇宙には物質が大量にあり、反物質はほとんど存在しない。『消えた反物質』は物理学の謎で、物質と反物質には『電気以外に異なる性質がある』という説があるが、反物質は物質と触れると消滅するため検証が困難だった。
研究チームは、水素の反物質『反水素』を人工的に作り、磁場の中に高い効率で閉じこめる技術を開発。反水素にレーザー光を当てる方法で、反水素のエネルギーが変化する様子を、精密に測ることに成功した」
当方は物理学者ではないが、反物質の存在を聞いた時から一方的に考え続けてきたことがある。反物質の世界は、ズバリ、霊的世界ではないかということだ。人間は単に肉体(物質)だけの存在ではなく、霊的要素(反物質)を有する存在で、肉体はその寿命を終ええれば消滅するが、霊的存在としての人間は反物質の世界に入って永続するのではないか、と考えてきた(「死んだ人々と『われわれ』」2008年5月25日参考)。
臨床体験をした人々の「暗いトンネルをくぐると光の世界に入っていった」という証しをよく聞く。暗いトンネルとは物質世界と反物質世界を繋ぐ橋のようなもので、宇宙に無数存在するといわれるブラック・ホールではないか。
ベッドに眠っている自分の姿を見たり、医者たちの会話が聞こえたという証言もある。それらは物質世界から反物質世界への移動プロセスで垣間見られた現象だろう。
反物質は物質ではないから、この現象世界で測量したり、観察することは難しいが、今回、水素と反水素を作り、そこにレーザー光を当てて反水素の変化を測定することに成功したというのだ。霊的世界(反物質世界)のメカニズムを推し量ることができる方法が見つかれば、次はその反物質世界の様相の解明だろう(「心霊現象と科学者たち」2007年7月9日参考)。
宇宙は、物質で満ちた世界と、反物質で満ちた世界がちょうどコインの表裏となって存在している。物質世界で寿命を終えた人間は次の世界の反物質世界で生きるように創造されているからこそ、人は自然に永遠を願うのではないか。人間の中に永遠性を裏付ける何らかの要素がなければ、永遠に生きるという発想すら湧いてこないはずだ。
反物質の厳密な測定の成功はノーベル賞級の功績であり、従来の人間の人生観、世界観を根底から覆すインパクトを与えるものだ。反物質の世界が解明されれば、唯物主義の世界観に立脚した共産主義は完全に終焉を向かうことになるだろう。
編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2016年12月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。