【年末特集】ネット記事で振り返る「追悼2016」(下)

アゴラ編集部

ゆく年を振り返る時、思い浮かぶのはあの人の在りし日の姿——。アゴラをはじめとするネットメディア、報道機関の電子版から「追悼記事」を引用させていただきながら、一時代を築き上げた方々を読者の皆様と一緒に偲びたいと思います(上はこちら)。


永六輔さん 作家
享年83 7月12日、肺炎で死去

産経新聞より引用

同世代の田原総一朗さん

考え方において細かい違いはあった。だが、共通点もあった。それは、「戦争を知る世代」として、平和は必ず守らねばならないという思いを貫いてきたことだ。僕も安穏としてはいられない。これからも生涯一ジャーナリストとして、日本が戦争ができる国にならないよう、しっかりと発言していくつもりだ。戦争を知っている世代が、どんどん少なくなっている。残された僕らにできることを、やり続けたい。(出典:アゴラ「永六輔さん、大橋巨泉さん逝去で僕が考えたこと」8月1日)

大橋巨泉さん 元参議院議員、タレント
享年82 7月12日、急性呼吸不全で死去

TBS「クイズダービー」より

子ども時代に巨泉さん司会の番組ファンだった新田哲史・アゴラ編集長

巨泉さんがテレビ司会者として全盛期だった頃をリアルタイムで覚えているのは、アラフォーの僕くらいまでの世代だと思いますが、いまの30代以下の方に説明すると、近年で言うみのもんたさんばりの豪快さに加えて、堪能な英語力、国際感覚、知的な魅力を兼ね備えた方でした。テレビ草創期の頃から活躍し、頭角を現してきた方々の特徴というのは、裏方として番組を企画した経験があり、やがてタレントとして表舞台にも立つようになったところ。テレビの制作現場が高度化して役割分担が細くなった現在にはない「クリエイター&プロデューサー&司会」というマルチスキルを培う環境にあったのだと思います。(出典:アゴラ「巨泉墜つ」7月20日)

千代の富士・九重親方 第58代横綱
享年61 7月31日、膵臓がんで死去

Wikipediaより

生前親交のあった地元・墨田区の都議会議員、川松真一朗さん

都議会ヤジ問題が起こった時には本気で怒られもしました。

「君達は何の為に議員でいるんだ!」「議員報酬の重みを考えているのか?」など本質論での厳しいご指導もあったのです。最近では、舛添前都知事の件に絡んで「品格が無いな」「リーダーにはリーダーの振る舞いがあるんだ」と呟かれたものです。昭和の大横綱・千代の富士として、私には想像もつかない程、多くの苦労や努力を重ね地位を守ってこられたんでしょうし、各界の大物と交流を持たれてきたはずです。だからこそ、一都議会議員の小僧に発して下さった一言一言が貴重で今後胸に刻んでいかねばならないと考えています。(出典:アゴラ「千代の富士逝く。燃える涙はこぼれ落ち・・・」8月11日)

平尾誠二さん ラグビー元日本代表主将、神戸製鋼コベルコスティーラーズGM
享年53 10月20日、胆管細胞がんで死去

高校時代に平尾さんから指導を受けた川松真一朗さん

昨年ラグビーワールドカップ2019日本大会の国内開催地が決まった日に、組織委員会イベントでお会いしたら「何やってるだ?」「都議会にラグビーワールドカップ成功議員連盟を作りまして、今日の東京正式決定を見届けにきました。」と報告すると、「そんな事もしているのか。君もつくづくラグビーから離れられないな(笑)」と言われてました。ラグビー人気が膨らみかけている今こそ、平尾さんには日本ラグビー発展へ道を切り拓き導いて頂きたかっただけに残念でなりません。(出典:アゴラ「平尾誠二さんは永遠のスーパースター!」10月21日)

ピート・バーンズさん シンガーソングライター
享年57 10月23日、急性心不全で死去

生前の本人に会ったDJ歴30年の山本勝則氏(尾藤克之さんのインタビュー)

「彼らを初めて目の当たりにしたのは、新宿の『New York New York』でした。初めて買ったレコードは彼らを代表する『You Spin Me Round』。周囲では、マイケル・ジャクソンやマドンナの人気が高かったのですが、私は最初からDead Or Aliveでした。Dead Or Aliveがディスコシーンを席巻すると確信していたのです。」

「80年代のイベントではヘビーローテーションの彼らの楽曲。そして今朝、訃報を聞いて目が覚めました。30数年間聴き続けてきて、DJライフの四半世紀を共にしてきて色あせなかったアーティストの一人でした。ピート・バーンズは亡くなりましたが、これからもDead Or Aliveの魅力を広く伝えていきたいと思っています。」(出典:アゴラ「天国のピート・バーンズに奉げるYou Spin Me!」10月27日)

小林正彦さん 元石原プロモーション専務
享年80 10月30日、虚血性心不全で死去

毎日新聞より引用

新聞記者時代に取材をした新田哲史・アゴラ編集長

小林さん、「西部警察」という作品について、取材の時、あなたが「昭和のにおいがする作品」と、おっしゃった場面が今でも脳裏に浮かびます。昭和のスーパースター、石原裕次郎をまさに実務面から支えた貴方からも、古き良き昭和の雰囲気が漂っていました。一期一会の取材でしたが、11年の記者生活で最もときめいた取材の一つでした。あの時は関係者へのお声がけを始め、快く取材にご協力くださり、そして、何よりも素晴らしい作品で楽しませていただき、ありがとうございました。今頃は天国で、裕次郎さんや三石さんと思い出話に花を咲かせているのでしょうか。安らかにお眠りください。合掌。(出典:アゴラ「【追悼】石原プロ“番頭”に直撃したかった、あの選挙の年のこと」11月24日)

亡くなられた皆様のご冥福を慎んでお祈りいたします。編集部