真珠湾で安倍総理がどんなメッセージを出すだろうか、と多少の不安があったのだが、想像以上にいいスピーチだった。
オバマ大統領のスピーチも素晴らしいが、いつの間にか安倍総理も聞く人の心を掴むような、しかも内容的に過不足のない素晴らしいスピーチをされるようになっている。
一皮も二皮も剥けている。
多分、素晴らしいスピーチライターが付いているのだろうが、よく練られたいいスピーチであった。
こういう素晴らしいスピーチでもケチをつける人は必ずいるものだが、いいものはいい、と素直に評価した方がいい。
間の取り方がいい。
言葉自体が洗練されている。
聴衆のすべてに視線を向けて、静かに語りかけるようなところがいい。
安倍総理の今回の真珠湾訪問は、成功である。
これで、日本とアメリカの絆は一層強くなった。
アメリカの大統領にトランプ氏が就任しても、日本とアメリカの絆はそうそう簡単には揺るぎそうにない。
アメリカはこれから激動の時代を迎えるだろうが、日本はこれまでの路線をしっかり歩み続けることである。
「あのパールハーバーから75年。歴史に残る激しい戦争を戦った日本と米国は、歴史に稀な深く、強く結ばれた同盟国になりました。それは、今までにもまして、世界を覆う幾多の困難に共に立ち向かう同盟です。明日を拓く『希望の同盟』です。」
安倍総理の一連のスピーチの中でもこのフレーズは、特に格調が高い。
蓮舫さんもそろそろご自分のスピーチに磨きを掛けられたら如何だろうか。
いいものはいい、悪いものは悪い、と率直に認められるのがいい。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年12月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。