起業で成功できるのは「頭のいいバカ」

内藤 忍

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金川顕教さんが書いた「チェンジ」と言う本を読みました(写真)。高校時代の偏差値35から2浪して大学に進学し、在学中に合格した会計士の仕事を捨てて起業。今や年収5億円と言う実業家です。この本で書いている、彼の考え方は、新しいことに踏み出す勇気のない人に貴重なヒントを与えてくれます。

世の中でうまくいっている人は「頭のいいバカ」だと金川氏は語ります。高学歴で頭脳明晰な人は、起業すれば能力があるから成功する確率は非常に高いのに、行動力と勇気がなくチャレンジしない人が多い。逆に、バカな人は本当に何も考えず行動力だけで無鉄砲に起業でも何でも突っ込んでいく。

どちらが成功するかと言えば、バカな人です。なぜならいくら頭が良くても、行動しなければ成功はつかめないからです。何もしない頭がいい人より、バカな人が成功しやすい。とは言え、1番良いのは頭が良くてビジネスを分析できる頭脳を持ち、あまり考えないで勇気をもって行動できるバカな要素も兼ね備えている人。つまり「頭のいいバカ」が起業で成功できる人なのです。

では、独立して起業すると決めたとして、何をビジネスにすれば良いのか?金川氏はセミナーや書籍に惜しげもなく資金を投入して、先人のノウハウを貪欲に吸収して、やるべきことを決めていることがわかります。

例えば、川●塾と言う10万円のセミナーで教えてもらったのは、まず1人でパソコンだけで5万円稼げるようにする。それを、ただで教えて教育をし、再現性があることを証明する。そしてその実績を看板にノウハウを販売する。この方法はフリーミアムと言う考え方がベースになっています。

あるいは、堀江貴文氏のビジネス4原則も参考にしています。これは私も起業した時に学んだ成功するために4つの原則を満たすビジネスをすべきという有名な教えです。
1.小資本で始められる。
2.在庫がない(あるいは少ない)
3.利益率が高い
4.毎月の定期収入が確保できる

さらに、「金持ち父さんシリーズ」「ユダヤ人大富豪の教え」「週に4時間だけ働く。」といった様々な書籍が紹介されています。それらの教えを組み合わせることによって、失敗の可能性を下げて起業することに特化している。だから結果が出るのは、当たり前と言えば当たり前です。しかし、多くの人がこの当たり前のことが、勇気や行動力が無いからできないのです。

人の成功を羨んでいたり、妬んだりしても何も変わりません。自分が行動することでしか、自分の人生は変えられない。逆境の中から、チャンスを見つけだし、大きな成功につなげた体験談は、特に「頭の良い行動しない人」に刺さると思います。

金川さんにはお会いしたことがありませんが、お住まいがご近所のようです。いつか最短でお金と時間の自由を手に入れた人の考え方を直接聞いてみたいと思っています。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年1月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。