起業で失敗しないための「7つのビジネス原則」

資産デザイン研究所を立ち上げてから仕事を始めて5年目に入りました。名刺のデザインも変わり(写真)、SHINOBY`S BAR 銀座を開業したりして会社の規模もビジネスエリアも随分変わっています。でも、創業当時ブログに書いた「7つのビジネス原則」というのを、これまでずっと守ってきました。それは、どうやら間違ってはいなかったようです。

ホリエモンこと堀江貴文さんがビジネスの4原則というのを書いていたのを見て、自分なりのやり方を考えてみたのが「7つのビジネス原則」です。

私の「7つのビジネス原則」
1.収入ゼロでも5年間は普通に生活できる
2.撤退が容易である
3.収入源を10以上持つ
4.「ドサッ」ではなく「チャリン」を目指す
5.楽しく好きなことを好きな人たちとやる
6.社会に変化を与え、人生を変えるお手伝いをする
7.オンリーワンの価値を提供する

「収入ゼロ」の想定は、最悪の事態を考えてのことですが、これは今でも変わりません。文春砲で芸能界から一瞬で消えていったタレントのように、ある日突然全ての仕事を失ってしまう。そんな収入ゼロでも何とか生きていける状態は、常にキープしなければなりません。

「撤退が容易」ということは、ビジネス判断を過去のしがらみに捉われず迅速にできるということでもあります。固定資産や在庫を持ってしまうと、過去の負債から間違った判断をすることがあります。常にゼロベースに戻せる状態でベストな選択をしていくことがビジネス展開を考える上では重要だと思っています。

収入源の分散も常に意識していることです。仕事を分散させるだけではなく、投資からの収益も投資対象を投資信託・FX、国内外の不動産投資、事業投資、太陽光発電投資、というように多方面に分散させ、相関性の低いものを組み合わせるよう意識しています。

そして収益はキャピタルゲインよりインカムゲインを重視しています。株式は事業投資の未公開株以外はほとんどを売却し、賃貸収入や売電収入といった毎月の「チャリンチャリン」収入や、定期的なコンサルティング契約のような安定した収益にシフトさせました。

どんな仕事をやるかは「好きか嫌いか」「世の中の役に立つか立たないか」「他の人にも提供できるかできないか」という3つの視点から判断するようにしています。楽しくない仕事や、世の中やお客様にとってプラスにならないこと、そして他の人でもできるような仕事はやらないということです。つまらないのに無理してやっても良い結果が出ないでしょうし、意味のない仕事は長期的にはビジネスにマイナスです。そして、他の人でもできる仕事は、差別化されていないということですから、価格競争に巻き込まれて時間を浪費してしまうことになるからです。

資産デザイン研究所で開催しているセミナーや3月18日の「第5回世界の資産運用フェア」、パーソナルコンサルティング、メールマガジン「資産デザイン研究所メール」。全ての仕事に常に3つの視点を問いかけ、1つでも条件が満たされなくなれば、いつやめても良いという気でやっています。

「7つのビジネス原則」は私が勝手に考えたものです。万人に通用するとは言いませんが、このようにビジネスをはじめる前に、自分なりのルールをしっかりと決めて、それを判断の基準にしていくことは、サバイバル率を高めるのにプラスの効果があると思います。

■ 毎週金曜日に配信している無料メルマガ「資産デザイン研究所メール」。メールアドレスを登録するだけで、お金を増やすためのとっておきのヒントをお届けします。

■ 資産デザイン研究所のセミナーやイベントの最新情報はセミナー最新情報でご案内しています。

※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年1月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。