グルメ情報サイトとして有名なのは「食べログ」です。お店の検索をするとお店のサイトより上位に表示されることも珍しくありません。しかし、レビュアーと呼ばれる人たちのコメントを読んでいると、時々とても不思議な文章に出会うことがあります。
以前、新築マンションの広告コピーが「マンションポエム」と揶揄されたことがありました。マンション販売広告のセールスコピーが、あまりに散文的で意味がわからなくなって、マンションの説明にまったくなっていない状況です。
食べログのレビューの中にも投稿者が「食べログポエム」と言いたくなるような、意味不明の自己陶酔のコメントをアップしているケースが良く見られます。レビューの文章に対する感想は人それぞれですから、ポエムを発表するのは自由だと思います。問題は、匿名で無責任にポエムが投稿できてしまうことです。
ランチを一度食べただけで、そのお店を全て知り尽くしたかのように錯覚している人。お店の批判ばかり書いている人。文体は詩的とは言えなくても、自分の世界に入り込み、思い込みで自己陶酔しているという点では「ポエム」です。
このようにネット上で匿名で批判や論評をしている人は、人の責任は追及するのに自分は責任を取らない「壁に隠れて石を投げるような人」です。ハンドルネームという都合の良い安全地帯に身を置いて、そこから批判をするのはフェアなやり方とは言えません。
権力に弾圧されているといった特別な事情があれば、匿名もありかもしれません。しかし、飲食店はお客様に来てもらうために一生懸命仕事をし、風評被害があれば、老舗と言えど、数か月で簡単に潰れてしまう。日銭商売は権力とは程遠い弱い存在です。匿名の弱いものいじめは、正当化することはできないと思います。
ネット上のグルメサイトの情報を全否定するつもりはありません。でも、自分に合ったお店選びは「ネット上の匿名の詩人たち」ではなく、顔が見える人から情報を教えてもらうのが一番安心だと思います。
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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年1月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。