外食で「糖質制限」することの難しさ

内藤 忍

何となく今週から始めた「緩やかな糖質制限」。昨日は意識して食事をしてみました。

朝食は、R-1(インフルエンザと花粉症対策で毎日飲んでいるヨーグルトドリンク)とコーヒー(ブラック)
昼食は、リンガーハットのちゃんぽん麺を抜いた野菜たっぷり食べるスープ
夕方、小腹が空いたのでゆで卵と豆のサラダ
夕食は、居酒屋でハイボール2杯、生レモンチューハイ1杯、生ガキ(写真)、じゃこ奴、揚げぎんなん、海鮮納豆、キャベツサラダ

食べる量や飲む量は我慢しないで、好きなだけ食べて飲みました。ただし、ドトールコーヒーのレタスドックも封印。ちゃんぽんの麺も封印。夜の日本酒と〆のお寿司も封印。糖質はかなりカットできたと思います。

しかし、糖質制限すると行けるお店がかなり限定されます。定食屋はご飯なしは無理だからダメ。イタリアンはパスタとワインがあるからダメ。ステーキ店やサラダのお店、単品で注文できる居酒屋くらいしか思いつきません。

今朝起きて体重を測ると、早くも昨日から0.8㎏も減っていて、びっくりしました。

にわか勉強の素人なりの理解では、糖質制限とはこんな考え方に基づいています。

ヒトの基本エネルギーには糖代謝(ブドウ糖をエネルギー源にしてグリコーゲンに変える)とケトン体代謝(脂肪酸をエネルギー源にしてケトン体に変える)の2つがあり、糖質制限すると糖代謝ではなくケトン体代謝がメインエンジンになって、貯蔵脂肪が燃焼する。だから脂肪が分解されて、それをエネルギーにするケトン体代謝による生活スタイルにすれば、体内の脂肪が燃焼して消えていき、体脂肪が減り、体重が減るという訳です。

血糖値を上げるのはカロリーではなく糖質なのですが、日本の今までの栄養学の考え方には、糖質という概念が薄かったようです。それは炭水化物という曖昧な分類で栄養を考えてきたことに理由があります。

炭水化物 = 糖質 + 食物繊維

という分類ですから、糖質がたっぷり入った白米も食物繊維の塊であるキノコもどちらも炭水化物に分類されてしまいます。同じ炭水化物でも白米とキノコでは体に対する影響は大きく異なるのに、炭水化物を60%にするといった根拠のない栄養指導が行われる。その結果、専門家による食事制限で糖尿病などの病気を逆に悪化させる人も多いそうです。

一方で、糖質制限によって体内のブドウ糖を減らすことはガンの治療やアルツハイマー、認知症にも効果があるという研究も進んでいるそうです。ガン細胞は正常細胞の何十倍ものブドウ糖を取り込む性質があるので、糖質制限してガン細胞に取り込まれやすく活性酸素を排出する超高濃度のビタミンCを投与すると治療効果が出るという意見もあります。

今までの、食べ物に対する概念を根本からひっくり返しそうな考え方ですが、さらに色々な本を読んで、私なりの理解を皆さまにシェアしていこうと思います。専門家の方からのコメントも歓迎いたします。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年2月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。