おはようございます。東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・都議会自民党最年少)です。
最近、ブログを書く時間を出来るだけ確保しようと努力していますが、第1回定例会一般質問に向けて、都庁舎内外を出たり入ったりしています。
その分、twitter⇒@kawamatsushin16は移動中でも出来るだけやろうとしています。
議員総会では活発な議論
今週、都議会自民党で議員総会が行われ、新市場について特別委員会の現状報告に対して、百条調査権限も付与すべきという発言もあり、都議会自民党内も活発な意見が行われています。新風自民党の先生方は風通しが悪いと仰っていたようですが、私のように独自路線で以前からもこれからも自由に発言している身には理解出来ません。実際に、総会後には有志の先生方が記者会見も開かれたので、ブログで触れるのはやめようと思っていましたが今現在の私の考えを記す事にします。
豊洲問題って何?
「豊洲問題」とメディアは連日取り上げます。しかしながら、豊洲問題とは何かを一言で答えて下さる方は多くありません。私自身も、市場関係者、メディア関係者はじめ様々な方に意見を求めています。「豊洲問題とは何か?」と聞いて回っているのです。例えば「補償問題」「環境汚染問題(安全問題)」「地下水問題(モニタリング含む)」「盛り土問題(建築問題)」「一者入札問題」「土地取得問題」などなど、人によって問題の観点が異なります。
百条委員会と冷静に向き合う
百条委員会、百条委員会と言葉は一人歩きしていますが、あくまで百条は議会の権能として常任委員会、特別委員会で行政運営上の手続きを審議して詳らかに出来ない場合に究極の選択として辿り着く、強制的な調査権限を有する委員会です。ですから、軽々に口にしてはいけないというのが私自身の地方議員としての矜持です。これは弄ぶものではありません。上記に挙げた各視点の中で行政がデッドロックに乗り上げるような状態で初めて真実解明の手段として選択すべきと考えます。
特別委員長の存在を軽視せず
その切り口によっては、誰を呼ぶのかも異なるのです。石原慎太郎氏を参考人招致と特別委員会が決定したのはその様々な過程をまずは検証しましょうという事だと私は認識しています。但し、そのやり取りの中で強く追及しなければと腹を決めるでしょう。だとするならば、今は都議会議長から審議を付託されている特別委員会があり、その委員長が力強くコントロールするかどうかだと思うんです。ここの意気込みでかなり強い調子の参考人質疑になるはずです。
とにかく力強く対処すべき
その上で、今、新市場移転というテーマは過去と未来を分けて考える所は分けて考えなくてはいけないのです。土壌汚染対策法上は新市場予定地について、法で求めている以上の土壌対策をおこなっていると環境省審議官も国会で発言をされました。また、卸売市場法に基づいても土壌については土壌汚染対策法上問題が無ければ認可できる旨を農水省審議官が発言。(都が開設認可申請があった場合)都が法律以上に行ってきた都が示してきた安全基準(飲み水基準)は「過剰レベル」という事で国の開場判断の対象外との事です。また、小池知事がお願いをして集まった専門家会議の平田座長はベンゼン79倍という値も正確なものかは再調査とした上で、「魚を扱う市場」としては安全だと発言しています。
また、盛り土問題は大きく世間を騒がせましたがこれは建物としては必要なものであり、年末には検査済み証を都に付与しています。この意思の伝達経路の問題については既に処分者が出ています。
ファクトを積み重ねようじゃないか
こうやって、一つ一つのファクトを積み上げながら、私は徒手空拳ではありますが、世の中の皆様が不安視している事にお答えしていこうと考えています。築地現地再整備をお訴えされている方には、あらためて現地再整備が「安全に」「事業者が負担なく」「コストパフォーマンスよく」やれる方法を示せないものかと考えています。私も「築地」には愛着があり現地で継続出来るならそれがベストです。でも、私はそれが非現実的だからこそ新市場を後押ししてきました。先ほど挙げたような課題があるので乗り越えると同時進行で、現地再整備の可能性も合理的に探っています。但し、世間受けのパフォーマンスで騒ぐような事は巡り巡って東京都にとってマイナスになりますから、孤独で時に折れそうになりますが、この任期中に道を切り拓くべしと考えています。
「ブラックボックス1人検証委員会」
ただ、「土地取得」「一者入札」についても、まずは不正があるのかないのかをハッキリさせる為にも、公平中立な姿勢で誰に依る事無く明らかにしていきます。都議会自民党にブラックボックスがあるという見方にも逃げずに向き合います。今日から私はブラックボックス検証一人委員会です。中途報告もしていきます。土地取得ですが、新市場用地全てが東京ガスから購入したものではありません。そして、取得時の環境対策等についても調査を重ねています。これは私は自民党の都議会議員としてではなく、一都議会議員としてやります。基本的には一次情報です。誰が悪い人間か良い人間か、私もメディアにいた端くれとして空気感も見ながら第三者の目で見ていきます。どれくらい高い壁か分かりませんが、全力で突破していきます。
私は過去をほじくり返すのは性に合わず、未来を描き実現していきたいという夢と希望をもってテレビ朝日を退社して政治家になったのですが、またメディア人に戻った気分です。
上記は国会での維新・足立議員の総務委員会での質問から拾いました。やはり、基本は東京都の自治の下で責任をもって道筋をつけるべきで、チームTOKYOが一致団結して乗り越える重要課題と考えます。
編集部より:このブログは東京都議会議員、川松真一朗氏(自民党、墨田区選出)の公式ブログ 2017年2月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、川松真一朗の「日に日に新たに!!」をご覧ください。