明日の議会運営委員会で決まるそうだが、豊洲移転問題についていよいよ百条委員会が設置されることになりそうだ。
一年前には誰も予想していなかったことがまさに今、私たちの目の前で起きようとしているのだから大方の国民の目が東京都政に向けられるのは当然である。
これほどのどんでん返しは、見たことがない。
昨年の今頃は、まだ舛添氏の海外豪遊問題に火が点き始めた頃だったと思う。
その後舛添氏が都知事を辞任する羽目になると、誰が予測しただろうか。
どうも東京都知事の舛添氏の印象が最近よくない。
独り善がりのところが強い御仁だから、どうにも都民から浮いているような印象である。
猪瀬氏の後釜として出てきた時は殆ど難が見えなかったが、今は難だらけのように見える。
日本の首都の長だから、それだけのプライドを持つのはいいが、自治体の長としての分は守り、それなりの節度は保っていてもらわなければならない。短期間によくあれだけ外国に出かけるものだと思うが、都民の税金で大盤振る舞いをしているように見えるから困る。誰もこの人の首に鈴を付けることが出来なくなっているのだろう。
段々傍若無人になっていく。
猪瀬さんの方が都知事らしかったじゃないか、ということになる。
天狗の鼻を折るのは、難しい。
やはり、次の都知事選挙ですね、と言わざるを得ない。都議会議員の間から舛添知事降ろしの話が出てきてもおかしくない頃だと思うが、今は誰もそういうことを話題にしないようだ。
猪瀬さんに再登場を求めるのは無理かもしれないが、そろそろ舛添氏の後釜探しを始めた方がいい。
最近は自治体の長を務めた人を副市長に選任する、などという例もあるから、行政経験のある人に都知事をお願いする、などということがあってもいい。
今は、あえて名前を挙げないが。
私が、そう書いたのは、昨年の3月26日のことだ。(「そろそろ舛添氏の後釜探しを始めては如何か」参照)
2月の今頃は、舛添さんが火達磨になることなど、誰も予想していない。
私自身がそうだ。
音喜多さんが色々ブログに書いているぞ、しかしブログに書いたぐらいでは足りないはずだから、住民監査請求をやった方がいいだろうな、ぐらいのコメントしか出していなかったはずだから、まさか豊洲移転問題が浮上し、石原元都知事や濱渦元副知事を参考人として都議会の特別委員会に呼び出すような話になるとは想像したこともなかった。
上記のブログ記事でもお分かりのように、小池さんのことなど頭の片隅にもなかった。
先読みを標榜し、政治の潮流を見極めようと懸命に努力していた私でも、今日の東京都政を占うことは不可能だった。多くの国民の皆さんが小池都知事の一挙手一投足に注目されるのは、当然である。
世間では小池劇場などと矮小化しているが、どうやら小さな小池劇場ではなく、壮大なスぺクタルドラマが目の前で展開されている、と見た方がよさそうである。
石原さんは、腹を括られた方がいい。
舛添さんの存在などどこかに吹き飛んでしまいそうな歴史的な大舞台に、いよいよ主役が登場するということだろう。
その内に、舛添?Who?ということになる。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年2月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。