おはようございます。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
本日は、こちらのニュースをご紹介↓
「都議選には出ません」“ドン”内田氏、不出馬表明(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース
ドンと呼ばれ、小池都知事との対立が注目されてきた内田茂都議ですが、次の都議選へ出馬しないことが発表されました。
(内田茂都議のホームページより)
内田都議に関しては、有権者へのビール券配布(買収!?)、オリンピック関連案件を内田都議が役員を務める会社のジョイントベンチャーが逆転受注、自殺された樺山氏の遺書など、様々な疑惑がこれまで報じられました。
もちろん、真相は不明ですが、内田都議にはネガティブな印象をお持ちの方もいらっしゃったのではないでしょうか。
そのため、内田都議が引退をすることで、夏の都議選を前に都議会自民党がクリーンな組織になると期待される方もいるかもしれません
ここで、先ほどのニュースを改めて確認してみると、選挙には立候補しないようですが、政治活動は自民党のために継続されるということが明らかになりました。
内田茂都議:「千代田選挙区の(都議選の)候補者として私が立候補をしないということを皆さんにお知らせさせて頂きました」「(Q.政界引退ということで受け止めてよろしいでしょうか?)いや、政界は引退しないです。自分のできる政治活動は自民党のためにしていくということ」
バッジを外しても政治家であり続けるという意思表示ですが、院政の可能性を考えることが自然な流れです。
というのも、過去の実績があって2009年に落選した際にも都連幹事長は留任。
都議会の自民党控室には、顧問室で指示を出されていたとか。
都議会のドン内田氏 落選しても自民党都連幹事長に居座った│NEWSポストセブン
選挙を経た議員以上に権力を持つ可能性もあります。
「都議を引退して生活どうするの?」
という疑問があると思いますが、心配ありません。
議員特権として現在では廃止されましたが、千代田区議そして東京都議の議員年金をガッツリ受け取ることも可能です。
※退職一時金として一括で受け取る場合もあります。
また、政治活動を通じて資金集めもできます。
過去に、内田都議が幹事長つとめる「自民党都連」から「東京都議会自民党」という団体へ、3年間で使途不明の約7,500万円もの支出が行われていたことが週刊誌で話題となりました。
「東京都議会自民党」と「都議会自民党」は異なる団体で、政治団体として登録されていないことから、収支報告書も存在しないという不可解な状況でした。
現在は訂正され、都議会自民党の現職都議へ支出されていますが、一体何が起きていたのでしょうか。
影響力のある政治家であれば、数千万円程度の資金を集めることは十分に可能です。
つまり、表面的な議員報酬がなくなっても、資金源が断たれたわけではないので、生活や、政治活動にほとんど支障は出ないと言えます。
ドンと呼ばれる人物で、同じように院政を行っている人物がいます。
ご存知の通り、五輪組織委員会の森喜朗会長です。
元総理である森会長は、現在は選挙に立候補しているわけではありませんが、政治家として、今でもメディアにもよく出ていらっしゃいます。
森会長がどの程度影響力があるかは不明ですが、自身が総理の際に安倍晋三氏を官房副長官を務めていた経緯があります。
そのため、現総理大臣ともコミュニケーションが取れるものだと考えられますが、一定の影響力を有していると理解すべきでしょう。
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メディアが内田都議の引退が報じたことで、都議会自民党に対してポジティブな印象が広まることになりました。
しかし、「政治家」として引退してないことは、本人のコメントが残っている以上、すぐに浸透するものです。
政治活動からもきっぱりと身を引くことで、信頼が低下した都議会自民党へさらにクリーンな印象を与えることができるのではないかと思います。
それでは本日はこの辺で。