こんにちは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
先週に引き続き、昨日は百条委員会の理事会が行われ、いよいよ証人喚問にお越しいただく候補の人選が終了しました。
前回は12時間もの時間を要し、もっとも調整に骨を折っていただいた東京改革(旧民進)の副委員長が議会内だけで万歩計が9000歩に達したという悲劇を乗り越えたためか、今回は膝を突き合わせて少人数で集中的に議論を実施。
所要2時間程度で(前回に比べれば)スムーズに決定までたどり着きました。委員長が理事会後の記者会見で発表したとおり、当面決まった日程と証人内定者は以下の通りです。
3月11日(土)13:00~
福永元副知事、大矢元市場長、東京ガス責任者・関係者(5名)
3月18日(土)13:00~
未定
3月19日(日)13:00~
浜渦武生元副知事
3月20日(月)13:00~
石原慎太郎元都知事
石原氏・浜渦氏の説明は必要ないかと思いますが、11日に証人喚問が予定されているお二人については補足で説明します。
福永元副知事は、浜渦氏にバトンタッチする前に東京ガスとの折衝に当たっていた担当者です。ゆえに、浜渦氏の前段で、どのような交渉をしていたのかという経緯を知るためにリストアップされています。
大矢元市場長は平成11年から市場長を務めていた人物で、最近メディアの取材に答えて話題となりました。
【豊洲市場問題】「豊洲移転を最終決定したのは石原慎太郎氏」 元市場長・大矢氏が語る – 産経ニュース
http://www.sankei.com/politics/news/170218/plt1702180008-n1.html
「決めたのは私」と断言している以上、大矢氏からのヒアリングも欠かせないものになったと言えるでしょう。こちらの二名に浜渦氏、そして交渉相手である東京ガスの方々をお呼びすると、交渉初期のキーパーソンたちに一通り疑義が質せることになります。
全会派から、細かく分類すると60名以上の候補者がピックアップされた中で協議を重ね、限られた時間をまずまず妥当な人選に落ち着かせることができたのではないかと思います。
18日の人選は次回以降に持ち越されましたが、ここでは土地価格を決めるのに重要な役割を果たした、財政価格審議会のメンバーなどを招致すると綺麗な流れになるのではないかと、個人的には考えています。
もちろん、4日間の審議ですべてが明らかになるとは限りませんし、こちらの日程が消化され後、必要に応じてまた証人喚問者の選定が行われる可能性も十分にあります。
協議の流れから、まずは東京ガスとの交渉初期の人選を中心に…という形にはなっているものの、入札や契約関係の話に及べば、都の契約関係の部署や入札審議会のメンバー、ゼネコン各社、そして受注事業者の役員に就任していた内田茂都議などに出頭を求めることも必要になるのではないでしょうか。
都民ファーストの会として昨日、百条委員会に提出した証人喚問希望者リストは、以下に公開しておきます。
引き続き、百条委員会の展開については、リアルタイムで出来る限りの情報公開を心がけて参ります。
それでは、また明日。
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2017年2月27日
都民ファーストの会 東京都議団
百条委員会として招致すべき対象者一覧 Ver1
【豊洲の用地取得関連】
石原慎太郎元知事
浜渦武生元副知事
当時の東京都財産価格審議会の責任者・担当者
当時の東京都財産価格審議会の資料を作成した都の責任者・担当者
東京ガスの土地売買交渉の責任者・担当者
土地売買交渉に関して、東京ガスと覚書や合意書を交わした都の責任者・担当者
上記を終了後、必要であれば前川燿男元知事本局長(現練馬区長)
【土壌汚染対策関連】
石原慎太郎元知事
石原知事(当時)に「日本の技術であれば大丈夫です」と進言した都職員
実際に土壌汚染工事を行った事業者(ゼネコン)の責任者・担当者
安全確認をし、着工の指示を出した舛添要一前知事
【盛土関連】
石原慎太郎元知事
一連の調査報告の中で、処分を下された都職員18名
地下ピットの建設・打ち合わせを行った設計会社及びゼネコンの責任者・担当者
当時の技術者会議の委員
【入札・建設費の高騰関連】
内田茂都議
東光電気の責任者・担当者
入札監視委員会のメンバー
各ゼネコンと入札前の事前打ち合わせをした都の責任者・担当者
各ゼネコンの責任者・担当者
おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 33歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。