会社をいつでもやめられる状態にするには?

内藤 忍

上司の理不尽な命令や、つまらない会社のルールが馬鹿らしくなって、会社を辞めたい。ビジネスパーソンなら、誰でも一度は思ったことがあるはずです。私も、会社で仕事をしていた時、仕事や職場環境に嫌気がさして辞めたくなったことが何度かありました。そんな時、我慢しないで「辞めさせて頂きます」と啖呵を切れるようにするにはどうしたら良いでしょうか。

会社に頼らない経済的自立を確立しておくことだと思います。経済的な不安が無くなれば、自分の本当にやりたいことを選択できる自由が手に入ります。

自分の能力で次の仕事を獲得し経済的な不安を解消できれば問題ありません。でも、それが実現できる人は限られています。だから、自分が稼ぐのではなく「お金が稼ぐ仕組み」が大切になってきます。

昨日、SHINOBY`S BAR 銀座で開催した国内不動産のセミナーにゲストで来てくれた40代のビジネスパーソンMさんは、1年半で不動産から年間400万円の収益を上げる仕組みを構築しました。ローンを駆使して購入した複数の不動産が、勝手に働いてくれる状態を経験ゼロから一気に構築したのです(写真)。

このような経済的自立を実現するためには、会社を辞める前に準備が必要です。それば「会社の信用」を最大限に活用することです。

金融機関からお金を借りられるかどうかは、本人の本当の能力とは関係なく決まります。自分がどこの組織に所属して、どの位の年収なのかが全てです。だから、公務員や大企業のような信用力の高い組織で仕事をしている人は、その組織の看板を使って、所属しているうちにお金を借りられるだけ借りておく。それを活用して、いつでも辞められる状態にしておくのです。

組織を離れれば信用はなくなりますから、そのメリットは消えてしまいます。

Mさんのように、お金を借りて不動産投資をはじめて、自分ではなくお金がお金を稼いでくれる仕組みが本格的に動き出せば、いずれ会社に対して対等な立場を作ることができます。これからは会社も社員を守る時代ではなく、社員に自立を求める時代になります。自分の能力で自分が仕事をして稼げる人は別ですが、そうではない人はお金に働いてもらう仕組みを早く作っておく。そのために今所属している会社はとても大切な存在です。

仕組みが完成すれば、経済的自由だけではなく時間の自由も手に入ります。お金と時間に縛られた生活から、解放される。自らの手で現状を変えたいという強い意識と、具体的なアクションをはじめる勇気があれば、そのハードルは思ったほど高くはありません。

だから昨日のセミナー参加者には、目の前にいる体験者が自分の将来と重なって見えたと思います。

初めて開催したセミナーでしたが、リアルな内容がセミナー参加者から大好評でしたので、4月にまた開催することにします。今週の資産デザイン研究所メールで先行案内いたします。

■ 3月18日に第5回世界の資産運用フェアを開催!「毎月50万円の不労所得獲得」をテーマに、金融・不動産からビットコイン、現代アートまで最新の投資情報をお届けします。お申込みはこちらから(お名前とメールアドレスのみ入力で完了)

■ 毎週金曜日に配信している無料メルマガ「資産デザイン研究所メール」。メールアドレスを登録するだけで、お金を増やすためのとっておきのヒントをお届けします。

※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年3月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。