東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・都議会自民党最年少)です。
運命の3月24日
さて、3月24日(金)の東京都議会では前代未聞の事が起こりました。
まず、24日は予算特別委員会(予特)の理事会と豊洲市場移転問題特別委員会(市特の理事会・委員会)が予定されていました。
双方課題はあって議論は紛糾致しました。両委員会とも理事会で様々な議論がなされたようですが、理事会は非公開であり私はメンバーではないのでここでは内容については触れません。しかしながら、日付も変わる攻防で予算特別委員長と夕方から一緒におりましたので大体の流れは把握しておりますので、事実のみを記したいと思います。
市場特別委員会については、日付が変わってから、最終的に全会一致で今後とも継続審議を行っていく事が決定しました。
午前3時の驚天動地
それが終わって午前3時30分前頃に、突然に議会棟が騒がしくなりました。それは24日の午前中に開かれた「予特・理事会」が休憩中になっており、いよいよ明け方(25日)に事態が動くかと言う時に議会局職員から他会派の先生方が帰っていますという報告が届きました。鈴木委員長にしてみれば???な状態です。
あくまで理事会・休憩中はいつでも委員長が開くと言えば理事の議員が集まるのがルールです。それなのに、委員長や議会局職員にも知らせずに議員がお帰りになってしまったのです。私達は事態を把握出来ずでしたが音喜多議員のツイートにこんなものが。
まず散会になっていません。証拠として、各委員会の開催状況を示すインジケーターには休憩中の緑のランプが点灯したままです。
どうも非自民連合の皆さんは「委員長が出現せず」という認識だという事が分かりました。しかしながら、委員長は中立公平の立場で今回の委員長職を務め上げるという立場から、個別に各会派と交渉するのはそれぞれの代表となる交渉役(国対のようなもの)がまず優先であり、ご本人はその推移を見守っていたのです。これを一方的に、現れずという解釈で、休憩中に皆帰ってしまうという凄い荒業を見させて頂きました。
与野党逆転の余波
私はこの一連の動きの根本要因は、知事与党と知事野党が入れ替わっているのに、各委員の頭の中での認識が入れ替わっていない事かなと思います。これまで、都議会自民党は少なくとも単独で知事与党として決して過半数は持っていなかったものの、各案件を処理する為にそれぞれの立場にいる人達が走り回って合意形成に努力をしてきました。それが、知事案件を議会通過させる為の矜持だったのです。
しかしながら、今、自民党は「与党」ではありません。つまり、話をまとめるのは非自民連合にあるのです。自民党側は議会ルールに従って、地道な委員会運営で交渉を続けているだけなのですが。
新たな市場チーム設置も
しかも、金曜日の小池知事記者会見で「市場のありかた戦略本部」立ち上げを発表されました。この件については、まだ審議もしていないのですから、今まで審議時間が足りないと訴えてきた自民党にとっては、更に審議時間が欲しいという主張になるのは当然で、多くの皆様にご理解頂けるはずです。かつ、今は4月からの新年度予算の審議についての委員会です。市場PTは知事が市場移転で重要と位置付ける組織ですが、その任期は3月31日です。ここも新年度に関わってくる話なのです。
とにかく、委員長より本日の13時に休憩中の理事会再開についてという案内が出されました。マスコミ各社にも朝4時頃に議会局のプレスリリースが出されたようです。私は理事会に入れませんが、全理事議員が真剣勝負で都政を語っている状況なのは間違いありません。
休憩中に帰る想定無し
尚、私は5時頃に帰宅しましたが、議会規則等の文書をあらあら探しましたが、休憩中に議員が帰ってしまうという想定・前提は無く、今日の13時以降の運営に議会局職員も相当頭をひねる事になります。
編集部より:このブログは東京都議会議員、川松真一朗氏(自民党、墨田区選出)の公式ブログ 2017年3月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、川松真一朗の「日に日に新たに!!」をご覧ください。