衆議院の解散を恐れているからこその発言だろうと思うが、「森友解散、受けて立つ」という民進党の野田幹事長の発言はどうもおかしい。
衆議院の解散は、基本的には衆議院での不信任決議を受けての解散だ、というのが憲法の条文に即した解釈なのだが、憲法7条の拡大解釈で内閣の恣意的解散権発動を容認するようなことを野田さんが仰るのは如何だろうか。
衆議院議員は常在戦場の覚悟で常に政治に向き合っている、という意気込みを示す必要が時にはある、ということは否定しないのだが、それにしても、「受けて立つ」とは些か消極的だ。
まあ、根が正直だという証左なんだろうが、元気な人は「国民の声で解散に追い込む」「不信任だ」などと言うものだが、「受けて立つ」と言わざるを得ないほどに民進党の皆さんが守勢に立たされているということだろうか。
党勢の回復が出来なくて弱っておられるのだろうが、もう少しシャンとしなければ末端の方々の苦労が増えるだけである。虚勢であっても、元気な方がいい。
表現の仕方をちょっと変えるだけでいい。
そういう意味では、維新の方が元気がよさそうだ。
実際には、相当守勢に回っている様子が窺えるのだが。
ちょっと皮肉がきついかな。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年3月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。