小池さんの国政研究会は何を目指すのか

1月に安倍首相と会談した小池都知事(首相官邸サイトより:編集部)

小池さんはまだ都議選後についての展望までは描けていないはずだ、というのが私の観察である。

色々な思いが小池さんの脳裏に去来しているはずだが、まだ具体的な画が描けないでいる。
思っていたほどには人材が集まっていないな、というところだろう。

都議選の公認候補予定者の名前がポツポツと明らかになっているが、如何にも小出しで、予想されていたほどには勢いが見られない。

ギョヘー感もなければ、アッと驚くタメゴローにもならない。

フムフム、という程度で、崖から飛び降りた人もスカイツリーから飛び降りるほどの覚悟を示した人もいない。
今のところは、小池ブーム、小池人気にあやかろうとしている人ばかりが目立っており、ワクワク感が足りない。

選挙戦略が巧みな小池さんだから、その時々に然るべく手を打たれるのだろうが、私が見ている限りそんなに手はない。多分、今月開催されるという小池さんの国政研究会がその一つの大きな手、だというだけのことで、その先の展望まではないはずである。

しかし、勘がいい小池さんのことだから、実際に国政研究会を開いたら、国政研究会に参加するメンバーの顔を見て次の一手を考えるはずである。本能的に動くのが、小池さんである。

機を見るに敏。
サッと切り替える。
昨年の都知事選挙の再来である。

小池さんが民意を掴まえることが出来れば、小池さんの国政研究会が次のスプリングボードになる。
さて、どういうことになるだろうか。

ゼロから何かを生み出すことが出来れば、サイコーである。
目下は、どう見てもゼロである。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年4月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。