都民ファーストの会の綱領があまりに酷いので勝手に修正した

宇佐美 典也

ども宇佐美です。

都民ファーストの会の綱領を拝見したのですが、そもそも日本語として成立していない表現が多数見られ、また論理的にも支離滅裂な部分が多く、物を書くものとして看過できないレベルの文章だったので、僭越ながら筆入れさせていただきました。以下問題と思われる部分のコメントです。

日本語表現としても論理構成の面でも正直大学生以下のレベルの文章だと思います。


以下意を汲んで私が修正したものです。ほぼ全面に渡って書き直しました。

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都民ファーストの会 綱領(宇佐美修正案)

平成29年4月

宇宙から見える地球の夜の姿は、大きな闇と、偏在する灯りの塊である。そしてその灯りの塊の最も大きなものが、東京を中心とした輝きである。

その輝きの源は、東京という大都市の力であり、経済の大きさであるが、同時に、そこにある一つひとつの灯りの下に、人々の生活があり、営みがあることを政治は忘れてはいけない。一つひとつの灯りをおろそかにして揺らがしてしまうようではいけない。

もちろん、全体の輝きを褪せさせてもいけない。

この20年の硬直した都政の下で、アジアの金融拠点の座はシンガポールに、物流拠点の座は上海に、ハブ空港の座は仁川に奪われ、東京は成長するアジアの中で埋没し各都市の後塵を拝しつつある。

産業構造の変革の波の中で、東京が世界をリードする絵図を描けているか?
少子高齢化が進む中で、福祉対策の転換が進んでいるか?
インフラの老朽化が進む中で、都市としての輝きを失っているのではないか?

押し寄せる様々な危機に対する東京の準備はとても万全とはいえない。これまでの延長線をなぞるだけの都政ではとても対応できない。 

だから、今こそ「東京大改革」の旗を私たちは掲げる。

「東京大改革」のテーマは尽きない。首都東京を将来にわたって、経済・福祉・環境などあらゆる分野で持続可能な社会となりえるよう新しい東京へと再構築すること、東京の魅力ある資産を磨き直し国際競争力を向上させること、都民一人ひとりが活躍できる安心できる社会にステージアップすること、いずれも「東京大改革」である。

私たちはこうした「東京大改革」を進めるための大原則を「都民ファースト」「情報公開」「賢い支出(ワイズスペンディング)」とする。私たちが自らの名に「都民ファースト」を冠するのは、都政の第一目的は、都民の利益を最大化すること以外にないと考えるからである。一部の人間、集団の利益のために都政が利用されるようなことはあってはならない。

私たちは、旧来の勢力に囚われている都政を解き放ち、躊躇なく東京を活性化するためのあらゆる手段を行使し、そのために行政のガバナンスの強化をすすめる。区部のさらなる発展を図り、多摩・島嶼振興を積極的に推進することで、東京2020オリンピック・パラリンピック後も輝き続ける首都東京を創造していく。

今日よりも明日、明日よりも未来に希望がもてる社会を描くため、私たちが「東京大改革」をすすめていく。

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これでも超低レベルの1年生官僚以下の文章ですが、いくらかはましになったと思います。 さすがに原案のままではあまりに酷く、またあのレベルの文章をばらまかれるのは都民の恥以外のなにものでもないので、都民ファーストの関係者はぜひご参考にしてください。

ではでは今回はこの辺で。


編集部より:このブログは「宇佐美典也のblog」2017年4月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は宇佐美典也のblogをご覧ください。