銀座シックスは、近隣店が“田舎のデパート”に見えるほど別格

内藤 忍

銀座6丁目の松坂屋跡地に4月20日銀座シックス(GINZA SIX)がオープンします。昨日事前内覧会に出席してきました。内部は吹き抜けになっていて、草間彌生によるインスタレーションが目を引きます(写真)。施設内をグルリと見学しましたが、どうやら大変なことになりそうです。

GSIXは、モエヘネシールイヴィトングループが開発に関わり、ディオール、セリーヌ、ロエベ、サンローラン、ヴァレンティノ、などお馴染みのハイブランドの旗艦店が一堂に揃いました。

ゴールドと白を基調にしたシックで豪華な圧倒的な内装のセンスと、セレクトされたブランドのグレードの高さ。最近できた大型の商業施設の中では、その品質や華やかさは突き抜けていると感じました。近隣にある三越や松屋、さらには一足先にオープンした数寄屋橋の東急プラザが「田舎のデパート」に見えてしまうくらい、まったく別格の施設です。

一般公開前でしたが、アミユーズメントパークのようなワクワク感があり、関係者だけでも入場に行列が出来るほどの大人気。周辺の道路は車が動かない大渋滞。ゴールデンウィークには、観光客で大変な混雑になりそうです。

実はSHINOBY`S BAR 銀座は、このGSIXのはす向かいにあります。以前は閑散としていたお店の前の通りは、今や観光客が大量に歩き回るメイン通りに変わってしまいました。

こうなってくると、お店のビジネスモデルも考え直さなければなりません。今までは看板も出さずに、資産デザイン研究所メールを読んで来てくれるお客様が中心でした。また営業時間も平日の17時から23時だけの「知る人ぞ知る隠れ家」をコンセプトにしていましたが、平日の夜だけオープンするのではなく、お昼の時間帯や週末の時間帯も営業した方が良いのではないかと思うようになりました。

例えば、平日のお昼は、店名を「カレーデザイン研究所)」に変えてランチのカレーを出してはどうか。午後はカフェとして緩い糖質制限メニュを提供するのはどうか。アイディアがいろいろ浮かんできます。

GSIXの中にも飲食店街もありますが、価格は比較的強気で、キャパシティーも充分とは言えません。買い物の後の飲食は、周辺のお店で食べると言うパターンが広がるのではないかと予想しています。

幸い、SHINOBY`S BAR 銀座には、ワイン以外のフードメニューも揃っています。GSIXオープンすることで、お店の経営形態が革命的に変わるかもしれません。お店がオープンした2年前と様変わりする銀座5丁目の三原通りに驚きを感じています。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年4月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。