お金持ちがよりお金持ちになる2つの理由

いわゆる富裕層の人とのお付き合いが増えるようになりました。サラリーマンとして仕事をしていた時には、プライベートにお会いすることがほとんど無かった人たちです。想像もしなかったようなお金持ちが世の中にいることに驚きます。

お金持ちの人を見ていて気が付くのは、お金持ちになればなるほどさらに簡単にお金が増えていることです。その理由は2つあります。「資本の力」と「インナーサークル」です。

お金は、ある程度の金額に到達すると、お金がお金を生み出すスピードが加速していきます。多くの富裕層は、本業の傍ら不動産投資を行っています。不動産で資産を作るスピードは、同じ投資リターンであれば、自分が持っているお金とお金を借りる力で決まります。資本を使ったビジネスなので、投資できるお金が多い人がより大きなお金を手に入れられるのです。

例えば、自己資金と借入によって10億円を投資できる人は、5%としても年間5000万円の収益をあげられます。その資金を再投資してさらに資産を増やしていくことができます。ところが1000万円だと年間の収益は50万円。お金が増えるスピードは100分の1です。スピードを上げるためには、より高いリスクを取るしかありませんから、失敗してしまうケースが増えていくのです。

もう一つは、富裕層には普通の人には入ってこない特別な情報が流れてくるのです。富裕層とは、あらゆるビジネスにおいて優良な顧客です。大口で商品やサービスを購入してくれ、取引が始まれば紹介によってさらに似たような上顧客を簡単に手に入れることができます。このような顧客として極めて重要な人たちには、様々な特典を与えて取引のきっかけを作ろうとする人たちがいるのです。

ブランド品のような消費財だけではなく、資産運用や不動産の物件でも、通常のルートでは得られないような情報が入ってきます。このような「インナーサークル」でしか手に入れることができない情報が自分から取りにいかなくても、向こうからやってくるのです。インサイダー取引ではなく、合法的な方法で超過リターンが手に入る機会です。

もちろん富裕層の中には怪しい儲け話に巻き込まれ、いつの間にか姿を消してしまう人もいます。しかし、堅実なライフスタイルを続けている富裕層は、このように一般の人たちより圧倒的に優位なポジションで競争ができる環境にあるのです。だから、お金持ちになるとお金が増えるスピードが速まっていくのです。

富裕層に突然なることはできませんが、その思考法や行動習慣を学ぶことによって、その世界に近づいていくことは可能です。出来る人のマネをしなければ出来る人にはいつまで経ってもなれません。誰のやり方から学ぶかによって未来がどうなるかは変わってくるのです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年4月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。