ネットニュースとタイトル問題

常見 陽平

新しい服、ゲットだぜ。今回もISSEY MIYAKE。お上品なジャケット。ネットの時代は素晴らしい。このような、著者のカワイイ顔を無料で拝むことができるからだ。

それはそうと、昨日、初めて現代ビジネスに寄稿した。

「働き方改革」に騙されるな! 残業は「合理的」だからなくならない

おかげ様でよく読まれたようで。手前味噌だが、良記事になっているのではないかと思う。ちゃんと専門家として

一方、Twitterやはてブで、「タイトル煽りすぎだろ」というご批判を多数頂いたので、コメントしておこう。

諸々、書いたものに対する責任は著者が持つべきであり、批判は真摯に受け止める。一方、この「タイトル煽りすぎだろ」的な批判を著者にするというのも、恥ずかしいからやめた方がいいと思うのだ。

個人ブログではないのでこのようなニュースサイトのタイトルは、著者「だけ」では決まらないのだ。今回のタイトル設定については、編集者と相談した上で決めた。だから批判は真摯に受け止めよう。

ただ、「タイトル煽りすぎだろ」的なツイート、コメントで、書き手の鬼の首を取ったように言うのも(それを、わかっている人風に言うのも)、「ああ、メディアの仕組みが分からないのね」ということを自ら明かしているかのようなものなので、恥ずかしいから今後はやめた方がいいと思うよってこと。まあ、サイトに対する批判だったのかもしれないが。

もっとも、これ自体がネットニュースの課題を物語っているように思う。結局、タイトルかよ、と。これが行き過ぎると、長谷川某のような「死ね」的なタイトルになるんだろうな。

バッシングされる人っていうのは、ちゃんと相手にされてはいるってことか。スルーするという意味でのパッシング、そして、何もなかったことにされる、相手にされないという意味でのナッシングも怖い。


最新作、よろしくね。『週刊東洋経済』『労務事情』に書評が載ったぞ。Amazonも絶好調(書店で売れてほしいけど)。売れるのも嬉しいけど、こういう風に書評が載るのって嬉しいよね。

夜露死苦!


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2017年4月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。