フランス大統領選挙はマクロン候補が世論調査で安定的に60%程度の支持を維持し、棄権率が高くなる憂慮材料もいまのところなく、この5月3日の討論会の結果で、最後のハプニングの可能性もなくなった。焦点は首相指名と総選挙へ移るだろう。
7日の決選投票に残った二人の候補者のテレビ討論が日本時間では4日午前6時30分に終わった。
フィガロ紙のインターネット世論調査では64%がマクロン有利となっている。ルペンは蓮舫さんチックにレッテル貼りに終始し、逆に、マクロンは厳しくルペンの政策の非現実性を指摘してルペンは、しばしば立ち往生した。
「私は教師に説教されるようなんは好きでない」と愚痴るのが精一杯だった。いずれにせよ、ルペン逆転のきっかけになるような起死回生のハプニングは起きなかったと言うことでヨーロッパ経済も一安心。
一方、大統領選挙が行われたのあと6月に行われる予定の総選挙についてOpinionway-SLPVがles Echos紙のたために行った初めての世論調査が出た。
マクロン新党が249 ~ 286、共和党が200~210、社会党が28~ 43、ルペンのFN(国民戦線)が 15~25、メランションの左派党が6~8議席を獲得するということだ。大統領選挙についての本日発表の世論調査では大きな変かなし。棄権が増えるという兆候も見られない。
なお、この大統領選挙では、第一回投票でも世論調査と結果は完全に一致しており、隠れルペンなどという幻は存在しないことが証明済みであって、そのような可能性はまったくのデマと言い切れる。
あとは楽勝ムードが少し心配だが勝敗に影響することはなさそうだ。