百条委員会はスムーズに再開。その裏で、専門家会議は紛糾して休会に…

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

本日は都議会自民党の委員長の突然の職責放棄→不信任によって委員長が不在となり、約2週間空転してしまった百条委員会が再開されました。

自民党の百条委員会委員長による、突然の辞任宣言。調査妨害で、不信任案可決へ
http://otokitashun.com/blog/daily/14924/

紆余曲折がありましたが、主に非自民会派の協力・推進によって公明党から新委員長が選出。選出されたら後はスムーズで、報告までの日程が速やかに取り決められました。

この空白の2週間がなければ、さらに追加の調査ができた可能性があったことも考えると、忸怩たる思いが残ることは確かですが、これまでの遅れを取り戻すべくきっちりと議事を進めていきたいと思います。

一方で本日は、築地市場内で第6回専門家会議が行われていました。

豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/expert/
(第6回の資料はまだ未掲載の模様)

私も委員会で出入りしながら、大体の流れはネット中継で拝見しておりましたが、各種報道で出ているように会議は紛糾。予定していた議事日程をこなせずに「休会」となってしまいました。


(写真は報道ステーションより)

豊洲問題専門家会議 「無害化」めぐり紛糾
http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye3056721.htm

従前の約束(環境基準値以外にするという、いわゆる「無害化」)を反故にされた当事者である仲卸さんたちの怒りは勿論わかるのですが、発言している人が仲卸さん「以外」の方々が中心に見えたことが気になりつつ。。

議論が紛糾した最大の原因は、今日の専門家会議で「数十億円の追加対策で豊洲を無害化する」なる提案が出されるという、極めて断片的で不完全な情報が事前にリークされていたことに尽きると思います。

専門家会議は恐らく、「無害化」という概念を使う予定はなく、将来的なリスク管理を見越して慎重な言い回しで提案を遡上にあげるつもりでした。

ところが専門家会議前に提案内容が部分的にリークされ、これを一部メディアが「無害化のための追加対策を提案」などと報じたことで、議事進行とは外れたところで質疑応答が荒れてしまいました。

本来であれば、

報告

質疑応答

の流れで、専門家会議の提案まではすべて議事進行の中で消化できたはずです。それが潰れてしまい、専門家会議の進行はさらに遅れる結果を招きました。

これは築地を再整備するにしても、豊洲移転を進めるにしても、どちらにとってもマイナスにしかならない極めて遺憾な結果であると思います。

仲卸などの築地当事者の方が怒りを抑えることができなかった点は致し方なかったとして、それ以外の方々には何らかの政治的意図があった可能性は否めませんが、今はそこは置いておきます。

いずれにせよ、そういった付け入るスキを与えてしまったのは、またしても会議前に情報が漏洩したことが原因です。

冒頭で再び(三度?)平田座長が怒りを露わにしていましたし、私もこの情報管理の点については、先の特別委員会で取り上げたばかりです。

23日にはこの専門家会議についての質疑が特別委員会で行われる予定ですが、会議の進行方法などを含めて、再発防止のために色々と議論・提案をしていきたいと思います。

それでは、また明日。

おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 33歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。

twitter
Facebook
LINE


編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏のブログ2017年5月18日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。