丹下健三・伊東豊雄・隈研吾「しまなみ建築海道」

今治(愛媛県)と尾道(広島県)を結ぶ「しまなみ海道

それにしても、「しまなみ」とは、なんと美しい響きだろうか。「しまなみ」という言葉を公式に使ったのは、おそらく、しまなみ海道が初めて。「やまなみ」と対比した言葉だが、島と島とが重なり合う多島美は、光と影がおりなす重層的な世界だ。

そして、しまなみ海道は、日本を代表する建築海道でもある。

丹下健三さんが青年期を過ごした今治には、今も市役所や公会堂などたくさんの建築物が残る。それだけではない。しまなみの景観に惚れ込んだのが、伊東豊雄さん。

大三島には、伊東豊雄さんが手がけたミュージアムが3つ。どれも、しまなみの海と空の魅力が凝縮されたものだ。

地元に、伊東さんを慕う建築家も多い。彼らが手掛ける古民家改修なども味がある。

隈研吾さんも、若い頃しまなみで建築を手掛けている。
大島・亀老山の展望台だ。

松山まで少し足を延ばせば、黒川紀章さんの道後館、そして安藤忠雄さんの坂の上の雲ミュージアムなどもある。

しまなみで建築を味わう、というのも贅沢な休日ではないだろうか。



<井上貴至(長島町副町長(地方創生担当)プロフィール>

<井上貴至の働き方・公私一致>
東京大学校友会ニュース「社会課題に挑戦する卒業生たち
学生・卒業生への熱いメッセージです!

<井上貴至の提言>
杯型社会に、求められること


編集部より:この記事は、愛媛県市町振興課長(総務省から出向)、井上貴至氏のブログ 2017年6月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。