2人の子を持つ親として、都議選の興味は
「保育園つくる気あんの?」
「貧困の子どものこととか、ほんとに考えてんの?」
というところにあるわけです。
というわけで、僕が実際に会って(ここ重要)、この人は子どもや子育てのこと、考えていそうだ、という候補をここでご紹介したいと思います。
自民党都議は女性にセクハラヤジを叫んだりと、子育て支援分野においては大変後進的な姿勢は否めないと思います。
ただ、江東区議の高橋さんは自民党議員には珍しく子育て支援に熱心で、勉強も非常にされていて、役所へのグリップも強い、頼りになる現場系政治家です。
彼女のような方が都議会に入ると、自民党都議団も少しは改善していくのではないか、と期待をしています。
すごい地味で、喋りもあんまり派手なところはないのですが、地道にコツコツ積み上げていくタイプの人で、ザまじめな地方議員って感じです。
子育て支援についても、「子育て応援メール」という、予防接種情報等、子育てを情報面でプッシュ型サポートをしよう、ということを実現されています。
公明党って創価学会だし何か狂信的で怖い人たちなんじゃないか、という僕の漠然とした印象を根底から覆してくれた人。
子どもや弱い立場にいる人たちへの寄り添い力が半端ないです。すぐ現場に出かけていって、うんうんと耳を傾け、体全体で共感する、みたいな方です。
それに加え腕力もあり、全国初の産後ケアセンターを桜新町につくり、出産からの切れ目ない支援を実現しました。
良い人っぷりが半端なく、人として本当に尊敬しています。
著名ブロガー議員。年が近かったりイベント等をご一緒することが何度もあったので、プライベートな話もするようになりました。
見た目がチャラい感じなのでw、中身もそうかな、と思っていたら、ある時恋バナになって、「実は今、シングルマザーと付き合ってんす。結構子どもも大きいんですよ」とカミングアウトしてくれました。
「それじゃあ、結構いろいろ大変なこともあったりするの?」と聞いたら、
「いやでも、新しい家族をつくれるのは本当に嬉しいし、良い父親になれるよう、必死に努力したいと思うんですよ」
とさらっと言うから、やべえこいつ実は良いやつかも、と思った記憶があります。
その後ご結婚され、激務の中子育てや家事もやられていて、でも議会で残業続いちゃって妻さんに怒られたり、挽回しようと料理作ったり、というところが微笑ましいです。
政策でも、最も厳しい立場にいる虐待された子ども達のための里親・特別養子縁組等、一生懸命進められています。
いろいろ書きましたが、許可とってないので、後で怒られて消すかもしれません。はい、すいません。
シングルマザーで障害児を抱え、かつ養育費も受け取っていないということで、なかなか厳しい状況にありながら、ご自身の障害児の子育てをきっかけに社会や政治について考えるようになり、出馬を志したということでした。
キャスターだったりと経歴や見た目は華やかな感じですが、お話を聞くと苦労人で、地道にスペシャルニーズを持つ子ども達のためになる政策をしたい、ということでした。頑張ってもらいたいな、と。
・【品川区】伊藤こういち(公明党)
元児童館の先生で、子ども達からは「いとせん」と呼ばれていました。
現場経験が長いので、子ども関連の話題になると止まらない、(若干話が長い)情熱的なおじさんです。
実績としては「チャイルド・ビジョン」という、子どもの視界が狭い(がゆえに事故にあいやすい)ことを体感できるツールを都に提案し、それで都が動いて啓発が行われていった、ということなどがあります。
WEBの実績エピソードは魂がこもってます。現場やってた人特有の、熱量があります。
区議さんって、地域で活動してても、全く会わないで何やってんの、っていう人もよくいるのですが、あべさんは子育て関連を中心にまじめに活動している印象を受けました。
社会派アーティストのleccaさん。
ご自身のお子さんが待機児童になったことで、日本の子育て支援、おかしくない!?と思ったことが政治を志すきっかけの一つだったとのこと。
めっちゃ尖っている人なのかと思ったら、むちゃくちゃ謙虚でギャップにびっくりしました。若い世代の、小さな子どもを抱えて奮闘する世代の代弁をしてくれると感じました。
ちなみにこの曲とか、好きです。
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以上、僕が実際にお会いしたことのある人の中で、子育て支援に熱心そうな方を並べてみました。
もちろん僕の狭い人間関係の中で会えた人ですし、僕のバイアスもかかっているので、他にもたくさん良い方がおられるのではないかと思います。
よって、参考程度にして頂き、この方々に限らずご自身の価値観と照らし合わせて、選んで頂ければ、と思います。
いずれにせよ、子どもや子育て支援に本当に関心のある政治家なんて少数派ですので、掘り出して応援しないと、どんどんシルバー民主主義は進むので、若い世代が意識的に行動しないといけないのは、間違いなさそうです。
編集部より:この記事は、認定NPO法人フローレンス代表理事、駒崎弘樹氏のブログ 2017年6月29日の投稿を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は駒崎弘樹BLOGをご覧ください。