都民ファーストの新代表には、都議会議員が就任すべき

改革の「中身」がこれからますます問われる

改革、改革と言いながらさっぱり中身が分からない、改革の中身を明らかにせよ、という声が私のブログの読者の中では大きくなっている。

改革はもういい、聞き飽きたなどという声まで聞こえてくるから、東京大改革であろうと日本大改革であろうと、そう簡単に人の心を掴まなくなったということだろう。
そういう意味では、維新もそうだ。

維新という言葉を聞いただけで心が躍るような人は、東京周辺にはもはや殆どいない、と言って間違いないのだと思う。

民進党も早、解体消滅の危機を迎えているようである。
解党的出直しを求める人たちの声も聞こえてくるが、今の民進党の執行部の方々は何もしないつもりらしい。
危機感がないわけではなさそうだが、如何せん知恵がない。
このままズルズルと衆議院の解散・総選挙を迎えることになりそうだ。

さすがに自民党は、腐っても鯛、ぐらいのことはある。
もはや自民党のブランドは地に落ちたようなものだが、それでも何とか政権を維持していくくらいの力はある。

内閣の大胆な改造や党役員の更迭などをやれば、しばらくは凌げるはずである。
それこそ憲法改正の発議までやれば、そこそこの支持は国民から取り付けれるはずである。

もっとも、それもこれも、都議会における都民ファーストのような存在が国政についても出来上がるまで。
私は、そう見ている。

まあ、そういう受け皿が本当に出来るかどうかは現時点では何とも言えないが、出来なければ国民の政治不信が募るだけのことだ。

私は、日本がそんな国になってしまうのが嫌だから、今の内に何とかしなくては、と思っているのだが、如何せん私にはその力がない。やはり、若い方々に一層奮起していただくしかない。

私の念頭にある改革は、意識の改革である。
勿論政策も大事なのだが、まずは、他人任せの政治を止めて、若い方々にもっと物を言っていただくのが大事である。

おっさん政治を止めましょう、ぐらいでもいい。
ガラスの天井を打ち破りましょう、でもいい。
自分のことは、自分で決めたい、でもいい。

小池さんや若狭さん、音喜多さんはそういう路線を突っ走っているはずである。

私が、小池さんや若狭さん、音喜多さんの応援団を標榜するのは、そういう趣旨である。

都民ファーストの新代表には、とりあえず都議会議員が就任すべきだろう

東京都の特別秘書が都民ファーストの代表に就任しているが、選挙で選ばれた人ならともかく、今回の都議会議員選挙で裏方となって選挙を仕切った人が都民ファーストの代表というのはやはり拙い。

名ばかりの代表だとしても、55名もの所属都議会議員がいる地域政党ということになれば、都議会議員以外の人が代表になれば所属都議会議員はロボットのような存在か、ということになる。

都民ファーストが単なるロボット製造機やただの投票マシーン、選挙マシーンになってしまったのでは、折角の有権者の期待に背くことになってしまうから、そんな愚かなことは止めた方がいい。

まあ、小池さんは都知事の職と都政第一党の都民ファーストの代表を兼ねると、都民ファースト以外の政党や一般の方々の声が自分に届き難くなるかも知れないと思って都民ファーストの代表を辞任することに決めたのだが、自分の秘書でしかない特別秘書の野田数という人を後任の代表にしてしまったのは何かの間違いだろう。

聞くところによると、都民ファーストという地域政党はベンチャー企業のようなもので、走りながら組織としての形を作り上げていく、という態のものだったようで、今回の代表交代はあくまで暫定的な措置だったようだが、既に55名の都議会議員が都民ファーストの正式なメンバーに登録されたというのだから、速やかに全体の会議を開催して正式に新しい役員を選任すべきである。

都民の信頼を裏切るようなことは、絶対にすべきではない。

それにしても野田さんの評判が悪いのには、驚いた。
猪木事務所とのトラブルは依然として片付いていないようだ。

腕力があるのはいいが、金銭トラブルを抱えている人はそれが解決するまで公の場には出ない方が身のためだ。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年7月7日の小池百合子氏関連の記事をまとめて転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。