60年ぶりに復活!歌声喫茶で高齢者の居場所づくり

愛媛県の弓削島に初めて行ったのは、もう7、8年前だが、行く度に訪れる場所がある。

しまの会社が運営する「しまでCafé」だ。

港のそば。いつも多くの人で賑わう。地元の方がゆっくりコーヒーを飲むこともあれば、サイクリストがふらっと立ち寄る。島のさまざまな情報が集まる。

「しまでCafé」で、最近開催されているのが、歌声喫茶。
一人や特定の人が熱唱するカラオケとは異なり、みんなで声を出す。マイクを譲り合う。

昭和30年代にブームになったそうだが、最近、全国的に復活しているという。

高齢者には「きょうよう・きょういく」(今日、用がある。今日、行くところがある)が大事だと言われるが、誰でも参加できる歌声喫茶は、その一つだ。

デイサービスなどでも同じようなことをしているが、シセツシセツしたところよりも、カフェとして居心地を追求したところの方がはるかに気持ちがいい。そして、しまでCaféには、若い人も集う。

これからの地域には、いかにこういう場を増やしていくかが大切だと思う。

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地域包括ケアシステムの象徴「みまーもキーホルダー」

<井上貴至  プロフィール>

<井上貴至の働き方・公私一致>
東京大学校友会ニュース「社会課題に挑戦する卒業生たち
学生・卒業生への熱いメッセージです!

<井上貴至の提言>
杯型社会に、求められること


編集部より:この記事は、愛媛県市町振興課長(総務省から出向)、井上貴至氏のブログ 2017年7月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。