「植物工場」という名称に悪印象を持つ人々が多かった時代はとうに終わり、スーパーの店先には植物工場育ちのレタスやサラダ菜、キノコなどが並んでいる。成長に適した温度・湿度で、成長を促す波長のLED光を当てられて育つ植物は、計画的に出荷できるので価格も安定している。
農林水産省はアグリインフォマティクス(AI:農業情報科学)という施策を展開している。高齢化が進む篤農家の「匠の技」をICT技術で見える化して、他の農業者に継承していくのがAI農業だそうだ。
ドローンも農業で活用されている。農薬散布から始まり、植物の高さや雑草の有無などを検出する生産管理にも利用されるようになったという。農業用ドローンでは日本製のシェアが高いとの記事がネットにあった。
圃場の土壌をセンサー網で観察して自動的に散水するといったIoT・ロボットの活用も動き出した。引用先の記事では農業ジャーナリストが熱くその可能性を語っている。
人工知能・ロボット・IoT・ドローンといった情報通信技術には労働集約型の農業を革新する力がある。情報通信政策フォーラム(ICPF)ではセミナー「情報通信技術を活用した新しい農業」を7月25日に開催して、その可能性についてじっくり議論することにした。どうぞ皆様ご参加ください。