四国は、相手にされなくなっちゃうよ

井上 貴至

第20回「北前船寄港地フォーラムinおかやま」
古からの交通の大動脈「瀬戸内海」と国際交流 ~そして未来へ~

に、出席してきました。
(2017年7月14日・15日開催)

北前船寄港地フォーラムは、観光庁長官・次長航空会社・JR・旅行会社の役員級などが集う由緒ある会。

自治体からも、地元の岡山市・倉敷市・玉野市・瀬戸内市の市長はもとより、北海道から九州まで55名の市町村長や県・市の観光部署の方々が集い、旧交を温め、新しい出会いをいただきました。

さぁ、愛媛県からは・・・

というより、四国四県からは、プライベートで(休暇私費で)伺った僕だけ

500名以上の参加者の中で、本当に僕ひとりだけ。
企業の方も誰もいませんでした。

開催地は瀬戸内海の岡山ですよ。

政令市の新潟市の市長さんも来られていたのに・・・
青森からも秋田からも長野からも市町村長が何時間もかけて来られているのに・・・

フォーラムの中でも、
・広島県はアメリカ人旅行者が多いが、それをどう岡山にも波及させるか

というようなことが議論され、四国のことはほとんど話題にものぼりません。

1番がっかりしたのは、JR西日本の役員の方が、インバウンドの次の手として発表した「山陽山陰北部九州パス」。本年7月1日から発売したJR九州との連携商品です。

山陽山陰北部九州パスという名前ですが、JR西日本の主力である関西圏で使えるのは当たり前。関西国際空港にinした外国人客が、福岡空港でoutすることを想定しているそうですが、エリア図を見ると四国がぽっかりと空いています。

レセプションや休憩時間に、それぞれ関係を築いて、次のビジネスや政策を考えているのに、そもそも誰もいないんですから、そりゃ相手にされなくなりますよ。

四国四県の動きを見るだけではなくて、たまには四国の外にも行った方がいいと本当に思います。

もっと知りたい!
旅行業界誌「トラベルジャーナル」の連載内容です。
日本の水産業をリードする長元信男・東町漁協代表理事組合長

日経ビジネス2017 観光分野の今年のトレンドに選ばれました。
観光の新しい可能性「地域”超”密着」。阪急交通社が長島大陸支店を開設


<井上貴至 プロフィール>

<井上貴至の働き方・公私一致>
東京大学校友会ニュース「社会課題に挑戦する卒業生たち
学生・卒業生への熱いメッセージです!

<井上貴至の提言>
杯型社会に、求められること


編集部より:この記事は、愛媛県市町振興課長(総務省から出向)、井上貴至氏のブログ 2017年7月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。