菅さんが一度もマイクを握らせてもらえないそうだから、世の中は変わったものである。
横浜市長選挙の結果も仙台市長選挙の結果も、来年の衆議院選挙を占うには絶好の材料になるだろう。自民党が推薦した候補者が万一敗れるようだと、来年の選挙はもっと厳しそうだということになる。
私は、菅さんはもはや選挙の顔には向かないだろうと思っているから、菅さんがマイクを握れないでいるようだ、という話を聞いて、それはそうだろうな、と思っている。
どこで菅さんの印象が一変することになったのかしら、ということを考えている。
菅さんが最強の官房長官だということはかねてから認めていたので、やはりこの変貌ぶりは意外である。
黒子は黒子のままがよかった、というところだろうか。
菅さんの印象がこの先半年や一年で好転するとは考え難いから、普通はこの辺りで官房長官をもっと明るい人に代えるところだが、安倍総理の周りには適当な人がいないのかしら。
まあ、どんなに大幅な内閣改造をしても失った国民の信頼は当分回復できないだろうから、どなたが官房長官を引き受けられてもいいのだが。
それにしても選挙戦の真っただ中におられる候補者の方々や支援者の皆さんは、大変である。皆さんは精一杯頑張っているのに、皆さんを応援している政党の幹部や一部の国会議員のせいで、皆さんにとばっちりが行ってしまうようである。
どんな結果になっても粛々と受け止められたらいい。
先般の都議会議員選挙のようなものである。
候補者の皆さんには、責任がない。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年7月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。