お金から自由になるために必要な2つのこと

「お金の専門家」として資産運用の仕事を20代から30年以上やってきました。そして自分自身でも、資産運用を実践し、自分のやり方で資産構築を行ってきました。お金まみれの人生のように思われるかもしれませんが、その過程で確信するようになったのは、「お金は人生の目的にはならない」ということです。

お金のために働く、お金にために本当にやりたいことができない。若い頃は、そんな人生を送りたくないとずっと思い続けてきました。そんなお金に縛られない生活を実現するために必要なものは、逆説的になりますが「お金」です。

お金が無くて、自由を感じられなかった時には、いつもお金のことを考えていました。保有している資産の計算をしたり、将来のシミュレーションをして資産額を予想したり。そんなことばかりしている自分は、何だか守銭奴のセコい感じがして、あまり好きではありませんでした。

5年前に金融機関での仕事を辞めて、少しずつお金に対する見方が変わってきました。自分の資産運用の世界が大きく広がったことによって、お金との付き合い方が随分変わりました。

自分の資産がいくらなのか、あまり気にならなくなり、これからどんな投資をしたら面白いか、役に立つかという視点で物事を考えるようになりました。必要なお金を手に入れることによって、お金の束縛から解放されていくのを実感しています。

お金から自由になる生活を実現するには、お金が必要。だから、これからも自分の考え方が役に立つと思ってもらえる人に、お金のことを教えていきたいと思っています。

そして、これから学びたい新しいテーマは、お金をどうやって「手放すか」です。

お金は自分の資産でもありますが、社会の公器と考えることもできます。資産を保有している人はそれを自分だけで抱え込むだけではなく、社会に循環させる使命を持っていると思います。投資、消費、寄付、さまざまなお金に関わる行為が、世の中を変える力になる。だから自分が持っているお金をどう使うかは、自分だけではなく社会にとってもとても大切なことになります。

自分の資産形成のことばかり優先するのではなく、そのお金を社会に還元させるにはどうしたら良いのか。手に入れたお金を上手に活用することによって、お金を人生の「目的」から人生を豊かにする「手段」に変えることができます。

お金から自由になるためには、お金を手に入れて、それを手放すことが必要。

「お金の専門家」として、そこまで極められるよう精進したいと思います。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年7月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。