CiP2016

CiP協議会発足から2年、ポップ&テック特区として多くのプロジェクト・活動が動き出しています。基礎はできてきました。政府、海外等との連携策に見るべき進展がありました。昨年度の成果を報告しておきます。

1) 政府予算プロジェクト
政府の予算を獲得してプロジェクトを遂行する案件が3つ実現しました。純民間の取組として始まったCIPの意義を国も認め、プロジェクトベースで産官学連携を行う仕組みができました。

①アーティストコモンズ
経済産業省の平成27年度補正予算「地域発コンテンツ海外流通基盤整備事業費補助金」の著作権の権利関係情報集約化事業(音楽分野)

②デジタルサイネージ
総務省平成28年度事業「IoTおもてなし環境実現に向けた地域実証に係る調査請負」(竹芝地区)

③世界オタク研究所
経済産業省平成28年度コンテンツ産業強化対策支援事業(世界のコンテンツ消費者に関する実態把握調査)
2) 海外連携
海外の政府や研究機関との連携が進展しました。今後、人材育成や起業支援などの具体的な連携策を講じていきます。

①韓国政府
韓国政府コンテンツ振興院と起業支援等を内容とするMOUを調印しました。2017年3月15日、ソウルにて調印式を開きました。

②マレーシア等研究機関
マレーシア政府が進める開発構想「イスカンダル」で中心的な役割を果たしている「イマジニアリング研究所」及びセルビア・ノヴィサド大学、セルビア・ズレニャニン市とMOU締結作業を進めています。

③スタンフォード大学
2016年11月17日、スタンフォード大学アジア太平洋研究センターのシン所長はじめ代表団を迎えたパーティーをCiPが竹芝で開催し、スタンフォード大学留学経験者を中心として50名超の参加がありました。
3) イベント構築
CiP協議会理事との連携により、新種のイベント構築が進みました。街開き後の活動を形作るモデルとしていきます。

①LIVE MUSIC HACKASONG
理事会員のビルボードジャパンとCiP協議会が連携して約3か月にわたり、「ライブ体験の拡張」をテーマにアイディアソン、ハッカソンを実施しました。ビルボードライブ東京で開催した最終発表では計10チームが作り上げた技術を発表しました。

②超人スポーツゲームズ
内閣官房東京オリパラ推進本部「オリンピック・パラリンピック基本方針推進調査」の試行プロジェクトとして、東京タワーメディアスタジオにて第一回「超人スポーツゲームズ」を実施しました。

③KMDフォーラム
11月26日、慶應義塾大学にて行われたKMDフォーラムで、IT政策研究会、LIVE MUSIC HACKASONGのスピンオフイベントや、起業支援活動としてのビジネスコンテスト、キッズワークショップを開催しました。

2017年度の方針は次回。


編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2017年7月31日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。