あなたが好きな洋楽アーティスト、全米のどこで人気?

スマートフォンでどこでも音楽が楽しめるようになり、お気に入りのアーティストの新曲はYouTubeでチェックする方も多いのではないでしょうか?かくいう筆者も、我が家で晩酌した折にはオールタイム・フェイバリットのビデオを視覚と聴覚の両法で堪能します。

あなたがYouTubeを開けば、ジオコードを通じて判明する位置情報。ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙は、この情報を駆使してアーティストごとの全米ストリーミング・マップを作成しました。2016年1月〜2017年4月にビルボード100にランクインしたアーティストを基に分析し、赤色の濃さで地域別の人気を表します。

まずはキング・オブ・ポップ、死してなお輝きを放つマイケル・ジャクソンをみてみましょう。インディアナ州出身のマイケル、最も視聴されている場所はネバダ州ラスベガスとなりました。カジノの街では”ビート・イット”をはじめ、熱くなれるマイケルの曲が欠かせないようです。

ペンシルベニア州で生まれテネシー州ナッシュビルで育った現代の歌姫と言えば、お金持ちの考え方を実践する印象が強いテイラー・スウィフト。デビュー当時こそカントリー風味を残していましたが、今となっては完全にポップ路線を邁進中ですね。そのせいか、テイラーが好まれる地域は南部というより、モンタナ州やアイダホ州、ワイオミング州、ユタ州などに集中していました。それぞれ白人居住率が86.5%、82.4%、84.1%、78.8%と全米平均の61.3%を大きく上回るため、非白人が多いエリアではそれほどと解釈できます。

YouTubeの日本国内トップトレンド音楽動画で2017年の上半期で洋楽1位をゲットしたイギリス人のエド・シーランも、メイン州やユタ州など、白人比率の高い州で大人気。ソフトロックなラインがウケているのでしょうか。

オバマ前米大統領のファースト・ダンスや就任式スーパーボウルでのパフォーマンスが印象的だったビヨンセは、出身地のテキサス州ヒューストン以外の南部でこよなく愛されています。反対に、西部や中西部の北側ではさっぱり。耳障りのよいR&Bでも、好みは分かれるものなんですね。

——さて、いかがでしたか?こちらでは一部しか紹介しませんでしたが、NYT紙を開けばエミネムやザ・ウィークエンド、パニック・アット・ザ・ディスコ、ブルーノ・マーズ、アデルなどそれぞれの全米マップがチェックできますよ。是非、ご覧になってみて下さい。

(文中写真:NYT紙、カバー写真:Fort Belvoir Community Hospital/Flickr)


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2017年8月9日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。