「ご縁」が積み重なると「絆(きずな)」になる

丸の内朝大学マネーコミュニケーションクラスのフィールドワークで東北に来ています。今日は八木澤商店の河野会長(写真左)にお話を伺い、宿泊は気仙沼の唐桑にある菅野一代さん(写真右)が経営するつなかんさんにお邪魔しました。

河野会長のご話は今まで何度も聞いてきましたが、何回聞いても心を打つ不思議な魅力に溢れています。今回も初めて聞いた方も、何度も同じ話を聞いている人もきっと同じ気持ちだったと思います。震災の時に起こったことを聞いているうちに、何故か涙があふれてくるのでした。

つなかんさんは、昨年の秋に初めてお邪魔し、お昼をご馳走になりました。その時の女将の一代さんの底抜けの明るさに、元気をもらうことができました。東日本大震災で大きな被害を受け、そこから復興を果たし、ようやくこれからという時、今度は今年の春に船の事故でご家族を失うという更なる試練にさらされました。

震災以上の大きなショックがあったと思いますが、そこからまた懸命に立ち直り、まだ心に大きな傷を負ったまま、宿の再開を決意します。

一代さんは過去のことは考えず、未来のことも考えず、とにかく「今を生きる」という強い気持ちを持って、毎日を大切に丁寧に生きていくといいます。

東京から丸の内朝大学マネークラスの受講生を東北に連れて行き、被災地で明るく前を向いて生きる人たちを見ると、何か気づきがあるようです。私自身、毎回いろいろな方にお会いし、貴重なお話を伺う中で、自分自身を見つめ直し、人生とは何かついて考えさせられます。

河野会長は「ご縁がずっと続くと、それがいつしか絆になる」と言いました。今までご縁の無かった東北に、2011年をきっかけにご縁が生まれ、丸の内朝大学マネークラスでそれを絆に深めていく。講座をサポートしてくれるスタッフや、受講してくれる皆様と一緒に、これからも細く長くお付き合いを続けていくつもりです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年9月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。