年収は?ATMからお金?!小・中学生の金銭教育

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

昨日は北区JC主催の「北区つながり創造プロジェクト」が開催され、地元中学校とコラボレーションして子どもたちに「職業体験」をさせてあげるイベントに参加してきました。

私は「政治家体験」ブースを担当してくれと言われたので、何をやろうか思案した結果、

「政治とは何か?」
「政治家って何をする仕事?」

というベーシックなプレゼンをした後、政治家になったつもりで実際の政治課題について三択形式で考えてみよう!というシンプルな企画を実施。

ところが、「中学生がメインで、たまに小学生と高校生がいるかも?」と聞いて用意していたのに、参加者の大半が小学生で大苦戦!むしろ、中には幼稚園生もいた…。

うーん、もっと「政治家すごろく」とか、そういうエンタメチックなものを持ってくるべきだったかー。いや、そんなものないけど。。

できるだけわかりやすい言葉に翻訳して話したけど、税の再配分とか、マックス・ウェーバーの言葉とか、小学生には難しすぎたなーと大反省。周りの大人たちにはウケていたのが救いですかね。

ただ、なんとなく「政治家」という人種を身近に感じてもらうことは出来た気がするので、こうした機会には積極的に参加をして、子どもたちに政治教育や「票育」を仕掛けていきたいと思います^^

ところで、イベントの中でちょっと気になったお話。

「政治家って儲かるの?」

みたいなパートを用意して、お金の話をみんなでしたんですね。こういう俗な話は小学生もみんな好きらしくて、めっちゃ食いつく(笑)。食いつくのは良いのですが…

「じゃあ、都議会議員である僕の年収、いくらだと思う??」

と聞いてみると、

「3万円?」
「10億円!」

とか、まあこのあたりは冗談で言っているのだと思いますけど、

「100万円くらい?」
「いやー200万円でしょ」

みたいな会話はけっこう本気で行われていたように感じます。

「サラリーマンの平均年収は、400万円から500万円くらいだよ」

と言っても、頭に「?」マークがついててイメージが沸いてない様子で、中学生でもそんな感じでした。

うーん、大丈夫なんでしょうか、これは。。

確かに親の立場からすれば自分の年収がいくらなんて話は子どもにしづらいと思いますが、ある程度は「お金の話し」も家庭や教育現場でする必要があります。

日本人は金融リテラシーが非常に低いことが昨今は問題視されており、こういうところに立脚点がやはりありますよね。

なんて話を他のメンバーとしていたら、知り合いの話しとして、

「子どもと買い物していて『もう今月はお金がないのよ』と言ったら、『ATMで降ろせばいいじゃん!』と言い放たれてショックを受けた」

というエピソードを教えてもらい、さもありなんという気がしました。その子どもはお給料はお父さん(orお母さん)が稼いでくるのではなく、ATMから無限に出てくるものだと思っていたそうな。。

お金を稼ぐことが「=悪」のような、誤った考え方を平気でする年配の方々すら多い昨今。やはり子どもたちには正しい「お金の話し」を伝えていきたいものですね。

そんなことを思った、子どもたちの職業体験デイでした。

それでは、また明日。

おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 33歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。

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編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏のブログ2017年9月10日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。