味覚もアップデートしてますか? 壊れゆく日本人の味覚

こんにちは!肥後庵の黒坂です。

先日、週プレNewsに「世の中でおいしいとされている料理、それって” 本当に”おいしいのですか?」という興味深い記事が掲載されました。これは多くの人が当たり前に思っている「おいしい」に対し、静かな水面に一石を投じるような問いかけです。

本当にそれ「おいしい」? 日本人の味覚が鈍化している理由 | 週プレNews

この記事を読みながら、「やっぱりそうか!」と私は何度もうんうん頷いてしまう思う部分がありました。

私もこれまで書いてきた記事の中で「最近、日本人の味覚がおかしくなってきているのでは!?」と警鐘をガンガン鳴らしてきた立場ですので、全面的にこの記事の内容に同意ですね!Yahooニュース記事を引用しながら、解説と率直に思った事をお話していきたいと思います!!

おいしいものは味が濃いもの!?

今回の記事はAmazonでも人気を博した「やせる味覚の作り方」の著者であり、株式会社トータルフードの代表・小倉朋子さんがいわれているものです。小倉さんはズバリ「人々の舌が鈍っている」といっています。

味覚が鈍っている、ということはどういう意味でしょうか?「鈍る」ということは元々のレベルから「下がっている、落ちている」という意味です。「感覚が鈍る」とか、「腕が鈍る」とかそういう使い方をしますよね?今回の話は「味覚が鈍る」といっていますから、これの意味する所は「味覚が落ちている」ということですね。「なんで落ちるんだろう?」と思わず気になってしまったあなたの疑問に対し、小倉さんはこのようなことをいっています。

味覚障害の人も増えていると言われています。障害とまでいかなくても、いろいろな味をおいしいと思えなくなってきているのでは。特に、甘いかしょっぱいか、旨みだけを好むような傾向があると以前から感じます。

…分かりますか??これは元々「おいしい!」と思える味覚を持っていたのに、食生活を通じてその感覚を失ってしまったということです。

人間は5つの味覚を感じることが出来ます。あなたもよく知っている通り、

「甘味」

「塩味」

「うま味」

「酸味」

「苦味」

です。これらの味覚があるということは「生存に必要だから」あるわけです。記事の中では5つの味覚の内の「酸味」や「苦味」についておいしく味わうのではなく、敬遠する人が増えているといっています。

確かにその通りです。酸っぱいものや苦いものは嫌い、という人は多いですよね。それは売られているものをみればハッキリわかります。本来は酸っぱさを楽しむ梅干しには「酸っぱくない、食べやすい梅干しです!」と書いて販売しているショップをよく見かけます。果物についていえば、「糖度○度のおいしいスイカですよ!」といった具合に、販売者は糖度(甘さ)ばかりが主張しています。

味覚は年齢とともにアップデートするもの

記事の中では「味覚は年齢とともに衰える」といっています。

これは味覚を感じる「味蕾(みらい)」という味細胞の数がどんどん減っていってしまうことと、甘さや塩分ばかりの食事が続くことで味覚が麻痺してしまうことが原因です。だからこそ、自分自身で味覚をブラッシュアップしていかないと、塩分糖分過多になってしまいます。自分がおいしいと思えるものしか食べなくなって、ますます味覚が偏ってしまうわけです。

仕事などで忙しくしている現代人は、食事を外食やお惣菜に頼る部分がすごく多くなったと思うんですよ。共働き世帯もぐんぐん右肩上がりに増えています。そうなると男女ともに仕事や育児に忙しく、素材の味をしっかり引き出した料理を味わう時間や、気持ちの余裕が失われているわけです。

あなたはコンビニやファーストフード、お惣菜で食事を済ませていませんか?その際、食べやすい濃厚味ばかりを選んでいませんか?そうすることでどんどん味覚が鈍くなってしまう悪循環に陥ります。これ怖くないですか?年月を経るほどにどんどん濃い味でないとおいしく感じられなくなってしまうのです。

五味をバランスよく鍛えるにはやっぱり「果物」

記事の中にめちゃめちゃいいことが書いています。

野菜などヘルシーなものをおいしく感じられれば自然とそれらに手が伸びて、我慢をせずに糖分の多い食事や高カロリーな料理を減らせるというわけだ。

これは本当に理想的な食事ですよね!食事は人間の命に直結するじゃないですか?となると命にとって最も良いのは「健康的な食事=おいしい」と感じられる状態に保つことです。

私は疲れたや風邪気味の時に無性に酸っぱい物が食べたくなります。不思議じゃないですか?酸味は本能的に「腐敗」と認識され、避けるべき味覚のです。それを疲労や病気といった生命の危機に瀕した時に求めるのですから。これにはクエン酸やビタミンC、酵素など酸っぱい食材に含まれるエネルギーを、体が覚えているから求めるのだと思いますね!しかし、普段の食生活で酸味や苦味を避けていると、いざこうした栄養が必要な時に体が求めないと思うんですよね。私やあなたの命と繋いでいる重要な命綱である「味覚」が健康を決めているといっても過言ではないと思いますね!

味覚を鍛える方法、それには果物食を取り入れるのがベストだと思います。果物は味付けもしませんし、火も通さずに0歳から100歳まで同じ味を楽しむことが出来ます。こちらの記事にある通り、私は朝食はフルーツオンリーです。季節の果物を毎日食べています。

メリットしかない朝食フルーツ生活!白米焼き魚ではなく果物を食べよう!!

その中には甘いだけでなく、ほんのりした苦味や程よい酸味と甘味のブレンドされた果汁のフルーツもあって、とてもおいしく毎日起きて食べるのが楽しみなくらいです。

今回の記事を見て「自分の味覚大丈夫かな!?」と心配になったら調味料頼りの食事を止めて、出来るだけ素材そのものの味を楽しんで「健康的なものがおいしい」と感じられる味覚を鍛えるようにしましょう!

ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。