娘には社会の現実を伝えようと思っている。生後2ヶ月だが、絵本の読み聞かせ、語りかけを行っている。Facebookに「若き老害による0歳時の娘への精神講話」シリーズをアップしているが、これが人気コンテンツになっている。
さて、解散風が吹いてきた。娘にどうやって伝えるべきか。
0歳時の娘はさすがに理解できないかもしれないが、小学生にも分かるように安倍晋三が解説するとしたらどう解説するだろう?
3年前の青木大和氏の炎上騒動を思い出した方も多いことだろう。そう、小学生になりすまして「なぜ、解散するの?」と呼びかけたあの騒動だ。全国紙にも載り、国会でも安倍晋三が言及した。
なりすましは、よくない。当時、青木氏も全国紙を始め、メディアに出始めた頃であり、普通に本名で露出して呼びかけたらいいのにと思っていた。論点も、選挙にはお金がかかるという話ものだった。意味のない解散で無駄に金をかけるのはよくないしコストの最適化ははかるべきだが、とはいえ、問うべきものがあるとしたなら解散自体は否定してはいけないだろう。
ただ、やり方はともかく「なぜ、解散するのか?」という問い自体は普通に庶民が抱く問いであろう。今回の解散に関しては、戦略というよりも戦術というものがミエミエで。自民への逆風がやや収まる中、野党がバタバタしている中、解散すると体制を盤石にできるからということになる。
小学生に説明するなら「自民党を強くするためだよ」ということになろうか。強さのインフレ浪漫。80年代の少年ジャンプのような論理である。もっとも、安倍一強でも、自民一強でもなく、野党が多弱であることにより、安倍や自民党の強さはなりたっているのだが。日本の政治の貧弱さがここにあらわれているのだ。
解散というものは、国民に何かを問うものであるべきだと、あえてここではキレイ事を言わせて頂く。今、問うべきことは何なのか。改憲なのか、安全保障のあり方なのか、なかでも北朝鮮との向き合い方なのか、アベノミクスをどうするのか、働き方改革や人づくり革命はどうするのか、数々のスキャンダルの決着なのか。
今回の解散はこれらのものを全てウヤムヤにし、やっぱり安倍は、自民党は支持されたという、筋の悪いヒーロー物の結末になりそうで怖い。
ロックバンドの解散理由「音楽性の不一致」なみに謎の解散なのである。そもそも音楽性が一致したバンドなどなかなかないのだ。自民党も民進党も右から左までいて政治的ポリシーの不一致は明らかだ。こうやって、民主主義のための選挙ではなく、選挙のための民主主義が進んでいくのだ。
こういう局面であるからこそ、なぜ解散するのか、問うべきものは何なのかを明らかにするべきだ。ポエム政治に私は警鐘を乱打する
猖獗した時代に、私は満腔の怒りをこめてこの檄を叩きつける。与野党の妥協、屈服を糾弾し、強固な反逆の狼煙をあげることにする。