どうやら自民党と小池新党との強烈な対決になりそうだ

首相官邸サイト:編集部

小池さんがどこまで本気か分からないが、私が見ている限り小池さんは簡単に自分の役割を放棄する人ではない。

人によっては執念深い、とか、ちょっとしつこいと評する人もいるだろうが、一度受けた屈辱はいつか必ず果たすようなところがある。

細川さんや小沢さん、小泉さんのような圧倒的な力を持っている人と敢えて敵対するようなことはしないだろうが、一度敵と見做すととことん戦いを仕掛け、結果が出るまで手を抜かないようなところがあるから、小池さんと相対する時はくれぐれも注意された方がいい。

安倍さんや二階さんはどうやらそのあたりのことが分かっているから、小池さんを刺激するようなことは出来るだけしないように動いているようだが、自民党の中堅幹部以下の方々はそのあたりの感覚がないから、結構小池さんを敵に回してきたような感じが残っている。

小池さんは、去年の東京都知事選を忘れるような人ではないから、この度の衆議院選挙では結果を出すべく最大限の努力をするはずである。

公明党の山口代表があれこれ牽制してみても、まず小池さんには通じないと思っておかれた方がいい。
石原さんや深谷さん、あるいはその尻馬に乗った人は、これから一日一日苦しくなるはずである。
あんなに小池さんを罵倒しなければよかった、と思う日が来るはずである。

いずれは、森さんもそう思う日が来る。

この度の選挙は、自民党と非自民党の対決選挙ではなく、反小池で動いた自民党の主流派と、自民党と対抗し得る新政党・小池新党との対決になりそうだな、というのが私の見立てである。
多分、民進党の皆さんには出る幕がない。

共産党は茅の外で、上手くすると漁夫の利を得るだろうが、民進党はボロボロになる。
公明党は上手に立ち回るだろうが、小池さんが本気になったら、自民党オンリーというわけにはいかなくなる。

小池さんは新党の代表を引き受けるかどうかまだ分からないが、この度の戦いを有利に展開するために必要だということが分かったら、相当前のめりになるはずである。

やると言ったら、やる。
小池さんにはそれだけの覚悟と力がある。

民進党の前原さんとは、そこが違う。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年9月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。