民進党の事実上の解体をどう評価すべきか

民進党サイトより:編集部

言うだけ番長とのこれまでの世間の評判を一気に覆したのだから、前原氏も大したもんだと言っておこう。

ファーストペンギンの資格は、あるようである。

これまでの民進党のままでは、右にも左にも前にも後ろにも行けないことは必至だったのだから、ここに来て民進党からは一人も公認候補を出さない、希望の党から立候補できる人は希望の党に公認申請をして欲しい、自分自身は今回の選挙は無所属の候補として戦うと宣言したことは、ある意味でカッコいいとさえ言える。

これまで民進党が候補予定者としていた人の公認はこれで白紙となるのだから、大変なことである。

これで、共産党との共闘も白紙になる。
民進党には公認権がなくなるのだから、希望の党の公認を得られなかった人は無所属で立候補するか、共産党との親和性が高い政党から立候補するか、そもそも立候補することを断念するかの究極の選択を迫られることになる。

あの前原氏にこれだけの決断力があったのか、と少々ビックリしている。

今日の民進党の両院議員総会は相当荒れる総会になるのだろうが、民進党はいずれは解体して一から出直した方がよかったことは間違いない。

国会議員の場合は、結局は選挙の直前にならないと何も決められないということだろう。
選挙の結果どれだけの人が生き残れるのか分からないが、これまでのように反対のための反対だけしていれば国会議員としての役目を果たしていたように錯覚していた人たちの目が覚めることは間違いないだろう。

前原さん、よくやりましたね、ととりあえずエールを送っておく。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年9月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。