やさしいお姐さんのところにお世話になれてやっと安心と思ったら、お姐さんはオオカミでした、といいたい人も多そうな民進党の断末魔だが、Facebookで書いた話題をいくつか披露しておく。
①民進党は集団的自衛権反対で政権担当政党としての資格を失い、いずれ劇薬を飲んでリセットせざるを得なかったということではないだろうか。
その劇薬が、怖ーい女主人に生殺与奪権を握られる、ほとんど奴隷みたいなものと揶揄されても仕方ない状況になることだとは意外だったが、自分で考え行動できないならそれも悪くないかも知れない。また、自由の身になるときには、多くを学んで成長しているだろう。だいたい、民進党幹部のほとんどが、集団的自衛権に理解を示してきたのに、憲法違反だとかいう学者の甘言に乗って近視眼的攻撃にのったのが間違いだ。現下の国際情勢をまったく踏まえていなかった。
②小池百合子さんは日本会議議員懇談会の幹部だったはずだが、これまで、安倍政権は日本会議政権とかいって訳の分からない攻撃をしていた議員はまさか希望の党には入らないのだろうかといいたい。日本会議の活動のなかにかなり右翼的でちょっとどうかと思う要素はあるが、その一方、そういう活動ばかりしているわけではない。
その初代会長は、前原代表もお世話になったはずのワコールの塚本幸一氏だが、愛国的であっても右翼的な人ではなかった。日本を裏で支配する・・・とかいう批判は間違いだと思う。しかし、少なからぬ民進党関係者はそういう批判をしていたと思うし、そのことで、日本が軍国主義化しているというイメージを世界にばらまいて国益を害して来た。
③元社民党の民進党・阿部知子議員が「選別」されるなら、小池新党に参加しないと言明した。阿部知子氏は、日本未来の党の副代表だったこともあり、嘉田由紀子氏が小沢一郎氏を切ろうとしたときに共同代表にしようとし、分裂時には唯一、嘉田氏と行動をともにした。嘉田由紀子氏は、滋賀1区で希望の党から立候補をする意向らしいが、かつての盟友だった阿部氏が抜けたのち、小沢一郎氏とともに新党に参加するとなると、非常に分かりにくい離合集散になる。なお、阿部氏は猪瀬直樹知事の失脚の原因となった徳州会系病院の幹部医師でもあり、代議士になっても医師としての給与をもらっていたという因縁もある。
④橋下氏は28日、ツイッターで
「しかし朝日新聞や毎日新聞は酷いな。僕が石原(慎太郎)さんや江田(憲司)さんと組もうとしたときには、重箱の隅を突くような細かな政策の一致やこれまでの言動との整合性を求めた。ところが希望と民進の合流は反安倍でとにかくOKだって。国民はそんなに甘くないし、そんなことやってるからメディアの信頼が落ちる」
と批判した。本当にそうだと思う。左でも右でもいろんな意見があるが、クオリティペーパーを自認するなら最低限の客観性を失わない矜持を持って欲しい。
⑤日刊ゲンダイの掲載した排除リストなるもの=下記参照=。当然、民進党をおかしくした張本人で排除されてしかるべき人もいるが、少し骨がある立派な一言居士の名も並んでいる。うるさい奴は嫌だでは安倍一強を批判していたはずがとんでもない独裁体制指向になる。安保などで譲れないものはあると思うが、多様性もしっかり確保すべきだ。
民進党出身者の数を増やしすぎない事も大事だが、女性候補をきちんと出せるかも危惧する。民進党の女性候補などいい人もいる。好き嫌いだけでの判断といわれないようにお願いしたい。
菅直人 (東京18区)
野田佳彦 (千葉4区)
岡田克也 (三重3区)
赤松広隆 (愛知5区)
長妻昭 (東京7区)
枝野幸男 (埼玉5区)
安住淳 (宮城5区)
近藤昭一 (愛知3区)
辻元清美 (大阪10区)
阿部知子 (神奈川12区)
篠原孝 (長野1区)
初鹿明博 (東京16区)
海江田万里(東京1区)
手塚仁雄 (東京5区)
櫛渕万里 (東京23区)