#Metooキャンペーン、ツイッターを席巻

ソーシャルネットワークを多用される方は、もうお気づきでしょう。

#Metoo

ツイッターを席巻しているこのハッシュタグ、女性に多く使われていますよね?そう、これはセクシュアル・ハラスメントに遭った女性達の声なのです。

ハリウッドを驚愕の渦に巻き込んだ映画界の大物プロデューサーのハービー・ワインスタインに対するセクハラ問題告発を受け、女優アリッサ・ミラノの掛け声から#Metooキャンペーンが幕開けしました。何と、24時間で1万7,000回を数えたといいます。

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(出所:Twitter)

アリッサがキャンペーンを開始したきっかけは、ドラマ”チャームド〜魔女三姉妹”で共演していたローズ・マッゴーワンのツイッター・アカウント一時凍結が挙げられます。ワインスタインによる過去のセクハラについて、被害者であるローズの元共演者ベン・アフレックが当時の行為を知らなかったかのようにツイートし、怒ったローズが抗議しました。オスカーを2回も受賞したベンへの口撃の直後、ローズのアカウントが使用中止となり、世間で波紋を呼んだことは言うまでもありません。

今回のキャンペーンにレディガガやエバン・レイチェル・ウッドなど数多くのセレブが参加したおかげで、#Metooのハッシュタグ使用回数は軽く10万回を超えています。以下のチャートをご覧になって頂くと、その勢い(ピンクの線)は一目瞭然ですね。英ガーディアン紙では50万回と伝え、フェイスブックでは1,200万人もの女性がフェイスブックで共有したといいます。

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(出所:Crimson Hexagon via Mashable

マッシャブルによると、女性の権利向上を目指すハッシュタグは3年前に産声を上げていました。2014年の#YesAllWomenが、それに当たります。カリフォルニア大学サンタバーバラ校で銃乱射事件を引き起こして自殺したエリオット・ロジャー容疑者の動機が女性に好かれなかったための強い恨みと発覚し、当時はハッシュタグが犯行から2日後の5月25日に6万1,500回使用されました。

#YesAllWomenは、今年の1月に復活します。インドで大晦日、女性への痴漢行為が問題となり年明けの1月にはツイッターで1万回も登場といいます。

少子高齢化の影響から先進国を中心に女性の労働力に頼らざるを得ない今、SNSの普及も手伝い女性ヘの差別的行為に抗議するキャンペーンが世界を席巻するようになりました。女性の間で辛い経験を共有することは重要ですが、男女共存の摩擦が消え一連のキャンペーンが過去の産物になればと願わずにいられません。

(カバー写真:Peabody Awards/Flickr)


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2017年10月17日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。