さて、いよいよ今週末衆議院議員選挙の投票日となりますが、憲法改正といった大きな課題が注目を集める一方で、我々のように法案実現が目の前に迫ったまま、解散総選挙となり、その行方をかたずを飲んで見守っている方々も多いかと思います。
とりわけIR法案に関しましては、我々ギャンブル依存症の当事者や家族のみならず、カジノ建設に手をあげている自治体及びその周辺県の住民の皆様なども、おおいに関心を寄せられていることと思います。
そこで、この度ギャンブル依存症問題を考える会では、各政党に「ギャンブル等依存症対策基本法」及び「IR実施法」について、アンケート調査を行いましたので、ここにお知らせいたします。
皆様の投票先の政党選びのご参考となれば幸いです。
「ギャンブル依存症等対策基本法案及びIR実施法に関する公開質問状」
【Q1:貴党はカジノ建設に賛成ですか?反対ですか?】
賛成:自由民主党・日本維新の会
反対:立憲民主党・社民党・日本共産党
条件付き賛成:公明党
(条件とは?:国民の様々な懸念に万全の対策を講じるため、ギャンブル依存症対策とともに、周辺地域も含めた防犯対策等をしっかりと構築することを大前提として議論をすすめていきたい。その上で、観光先進国の実現をめざして、大人も子供も楽しめるクリーンで魅力的な「日本型IR」の具体的制度を検討していく考えである。)
回答を調整中:希望の党(可及的速やかに対応中)
回答なし:日本のこころ
【Q2:貴党はギャンブル依存症等対策法案は必要だとお考えですか?】
必要である:自由民主党・公明党・立憲民主党・日本維新の会・社民党・日本共産党
必要でない:なし
回答を調整中:希望の党(可及的速やかに対応中)
回答なし:日本のこころ
【Q3:(必要だとお答えになった政党のみお答え下さい。)
ギャンブル依存症対策等基本法を成立させる時期をどのようにお考えですか?】
・IR法案には反対だが、ギャンブル依存症等対策法案はできるだけ速やかに:立憲民主党・社民党・日本共産党
・IR実施法より先にギャンブル等依存症対策基本法を成立させるべき:自由民主党・公明党
・IR実施法とギャンブル等依存症対策基本法を同時に成立させるべき:日本維新の会
・回答を調整中:希望の党(可及的速やかに対応中)
・回答なし:日本のこころ
という結果になりました。
私たちとしては「IR実施法」とは別に「ギャンブル依存症党対策基本法」は、これまで議論されていた通り別建てで法制化される模様で、ホッと胸をなでおろした次第ですが、果たしてその中味はどうなるのでしょうか?
今後の行方にも注目して参りたいと思います。
それにしても小池さんがカジノをやる気なのかどうか?聞きたかったです。
編集部より:この記事は、一般社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表、田中紀子氏のブログ「in a family way」の2017年10月18日の記事を転載しました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「in a family way」をご覧ください。