おや、何だかひどく焦っているようだな、と思うのが立憲民主党の枝野氏である。
民進党所属の地方議員の方々に、立憲民主党に入党するのなら年内に申し出て欲しい、年が明けたら立憲民主党として独自に地方組織を立ち上げ、地方議会議員選挙の候補者を決めていく、と宣言したようである。
多分まだ先の衆議院選挙の高揚感が続いていて、立憲民主党の将来がバラ色に輝いて見えるのだろうが、あまりに強気に出過ぎると小池さんの二の舞をすることになるから、少しトーンを下げられた方がいいだろう。
立憲民主党にも希望の党にも金がないことは明らかだ。
希望の党は立憲民主党よりも遥かに多くの落選候補者を抱えているから、相対的に立憲民主党の方が豊かだと言っても、金がないことには変わりがない。
地方の組織を早急に立ち上げたいのは、立憲民主党も希望の党も同じだろうが、こういう作業はあまり急がない方がいい。
私だったら、熟柿が落ちるのを待つところである。
来年の3月頃までじっと待つ。
民進党がどっちの方向に向かうのか、よくよく見極めてから手を打つところである。
それまでの間は、相手方の気持ちを逆撫でしたり、変に依怙地にさせたりするようなことは一切言わない。
3分ではなく、3ヶ月待つのだぞ、というところだ。
立憲民主党にも希望の党にも金がない。
金がない時には、どうするか。
金がない人は知恵を出せばいい、というのが一つのルールである。
さて、立憲民主党や希望の党に知恵を出せる人がどれだけいるか。
金もなく知恵もない人は、どうすればいいの。
そんな声が聞こえたような気がしたが、多分空耳だろう。
きっと誰かが知恵を出す。
立憲民主党と希望の党のどちらに知恵者が多いのか、という競争になるはずだ。
立憲民主党は、共産党の支持者に食い込むことによって今日の地位を確保した模様である。
しかし、共産党の巻き返しで、いずれは勢いに陰りが射すことを覚悟した方がよさそうである。
一方の希望の党は、無党派層や自民党支持層、公明党支持層から十分の支持を得られなかったから今回の衆議院選挙では失速したものの、基本的に伸びしろは大きそうである。
知恵のある人が知恵を出すとしたら、どうやら希望の党の方が面白そうである。
ご参考までに。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年11月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。