民進党の落選前議員丸抱え作戦は、それなりに効くはずだ

民進党・大塚代表(民進党サイトより:編集部)

民進党は大らかで、希望の党から立候補して落選した元民進党の国会議員に対してもなにがしかの資金提供することを決めたようである。

普通なら民進党を離党して希望の党から立候補した人は他所の人、になるはずだからそういう面倒を見ないはずだが、民進党の皆さんにとってはどうやら希望の党は仮の宿でしかなかった、ということだろう。

正月の餅代が欲しい、と悲鳴を上げている前議員の方がどのくらいいるか分からないが、民進党の地方組織固め戦略としてこれは相当効きそうである。

懐が寂しい希望の党はとても落選前議員に餅代の支給など出来るはずもないから、当分の間は民進党の攻勢が続くはずである。

昨日一人の民進党の都議会議員が立憲民主党入りを決めたというニュースが流れてきたが、民進党が本気で地方組織に梃入れし始めたら、民進党から立憲民主党への流失の流れは徐々に小さくなってしまうはずである。

まあ、慌てないことだ。

立憲民主党に行きたい人はどんどん立憲民主党に行ってもらって、残った人で純正民進党を作ればいい。純正民進党の形が出来上がった頃に、改めて希望の党との合流を考えればいい。

そうすれば、案外スッキリ野党再編の形が出来上がるはずである。

そのための布石が、希望の党から立候補して落選した民進党前議員の丸抱え作戦。
これが効かないはずがない。

まあ、私にとっては、どちらに転んでも大した影響はないのだが・・。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年12月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。