『ないなら自分で作るしかない!』障害者の主張

地元紙への筆者寄稿(編集部)

今年もJリーグの全日程が終了しました。プレーオフを制した名古屋と、湘南、長崎がJ1に昇格して、新潟、大宮、甲府がJ2に降格します。また、J3との入れ替えは、栃木がJ2に復帰して、群馬が降格となりました。そして、FC岐阜は18位でした。チームの顔ぶれも代わり、来年は違った楽しさを味わえると思います。先日のスタジアムでの『絶望への処方箋』の販売会の収益で、FC岐阜2018シーズンチケットを購入しました。来年もスタジアムで会いましょう!

また、この時期、サポーターとして気になるのは選手の契約更新です。個人的には、ゴールキーパーのビクトル選手の契約更新が、すごく嬉しかったです。今シーズン、何度となくファインプレーでゴールを守る姿と、後半ラストプレーの時に相手ゴールまで攻撃参加する執念に、すっかり心を奪われてしまいました。残る選手も去る選手もいるのがプロの世界です。新戦力をうまく融合させて、今年一年で積み上げた上に、来年のチームを作って欲しいと思います。

一方、私事ですが、先日Facebookで、私の生き方を支えいただく、介助パートナーの募集を開始しました。私は近い将来ヘルパー事業所を立ち上げるつもりでいます。採用者はその事業所に籍を置いていただきます。ここに至った経緯は、私のような重度障害者のケアを受けてくれるヘルパー事業所が、あまりに少ないからです。ないなら自分で作るしかありません。詳細を知りたい方は、[email protected]までご連絡ください。

今回の寄稿が2017年最後となります。年が明ければ、五月には不惑の四十歳を迎えます。まだまだ惑ってばかりですが、自分なりに確かなものが掴める一年であってほしいと思います。また、来年になると、私のALS人生も5年目に突入します。皆様に元気そうとお声掛けいただきますが、舞台裏では病気は確実に進行しています。「もう嫌だ!」と心折れる瞬間もしばしばあります。でも嬉しいこともあります。私は普通に生きてます。皆様と一緒です。

それでは、良いお年を!

 


この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏(岐阜フットボールクラブ前社長)のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2017年12月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。