ビットコインを「お金との付き合い方」という観点で考える書籍が必要

内藤 忍

「いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン」という書籍を読みました。今年の3月に発売されたばかりの新しい本です。

仮想通貨に関する理解を深められる本として、多くの人が勧めている良書ですが、内容を読むとわずか1年足らずの現実の変化が、紙媒体では追いつかない状態になっていることが、よくわかります。

例えば、冒頭に出ているビットコインの価格の推移の説明には、15万円まで急騰したと思ったら11万円まで急落したといった変動が「まるでジェットコースターのような動き」と書かれています。

しかし、最近のビットコインはもっと短いわずかな時間で、230万円から70万円近く一気に下げました。価格帯も時間軸もすっかり変わっています。

以前の動きがジェットコースターだとすれば、今の動きは宇宙ロケットと形容しなければならないような、短時間の極めて大きな変動といえます。

現実が急速に変化するようになると、書籍の情報が現実に追いつかず、かといってネット上でも正しい情報がどれなのかなかなか判断できないという困った状況になります。

仮想通貨に関しては、今年の後半だけでも、様々ニュースが飛び交いました。価格の急激な変動だけではなく、環境が大きく変化していますが、そんな状況を正確に把握している人は極めて少ないと思われます。

私のように技術的な知識を持たない人が、仮想通貨の世界で起こっているこのような変化にどのように向き合っていったらいいのか。私も自分なりの理解で仮想通貨との付き合い方をまとめてみたいと思うようになりました。

最終的にしっかりとまとまった書籍にまで辿り着けるかわかりませんが、ブロックチェーン技術のテクニカルな側面ではなく、仮想通貨に対する知識ゼロの方で、お金との付き合い方という観点から仮想通貨を知りたい人のニーズは高いと思っています。

とは言え、どんな知識や情報と知りたいと思っているのか、読者のニーズはわかりません。本ブログをお読みの方で、資産運用に興味を持ち、仮想通貨について知識をを得たいという方がいれば、どんな疑問を持ち、何を知りたいのか。メールやFacebookのコメント欄で教えていたければうれしいです。

まずは、2月3日の第7回世界の資産運用フェアで小冊子を作成して、それを来場者に配布するのを目標に始めてみます。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年12月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。