仮想通貨は、第1回フジロックであり、90年代のインディーズプロレスである

何度も暴騰、暴落で一喜一憂しつつ、「もう懲りた・・・」というほどの衝撃を何度も体験しつつ、仮想通貨を続けている。そういえば、先月は桑田佳祐の東京ドームライブ前に、ビットコインキャッシュが暴騰。1日で、言えないくらいの利益が出たのだけど、ライブが終わったらマイナスになっていた。今週はビットコインが200万円を突破した。その後も、上がったり、下がったり。モナコインも謎の暴騰だった。私が保有数の殆どを利確した後、さらに3倍になっていた。なんだかんだ言って、含み益は出ているのだけど。

今朝は、ビットフライヤーが1時間以上つながりづらい状態になって。安易にカオスという言葉を使いたくないのだけど、もう、何が何だか分からない。

マスメディアの報道も謎だ。たいていの報道は、未来のマネーか、バブルかみたいな、予測にもなっていないような言いっ放し。しかもメディアに「ビットコインが暴騰(暴落)」と載る頃には、既に潮目が変わっていたり。いつの暴騰(暴落)かを言ってくれないと分からないくらいにスピードが速い。

もう、投資、投機という感覚すらなくなってしまった。これは、エンターテインメントだ。絶叫マシンに乗っているような気分だ。

何かに似ているような気がした。そう、例えるならば第1回フジロックであり、90年代のインディーズプロレスだ。前者は仕切りが悪い上に、台風直撃の暴風雨の中での熱狂。トリのレッチリは30分でステージを降り。2日目は中止という衝撃。後者はいつも、何がなんだか分からないような展開だった。マイクアピールをし、相手レスラーとのMC合戦がすべった後に、「おい、音楽」とさり気なく合図をする大仁田など、まあ、いじりたくなる展開は多数だった。過去最も恐ろしいデスマッチをうたっていたわりに、しょぼかったということも。

というわけで、これはもう、エンターテインメントだと割り切って、私は真面目にお金を稼ぐことにするよ。

おおたとしまさ
イースト・プレス
2017-11-17



最新作、よろしくね。こういうふうに1冊1冊、手にとってもらうこと、1本1本の原稿でお金を頂く喜びを大切にするよ。


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2017年12月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。