説明できない「それでもスターバックスに行ってしまう理由」

内藤 忍

コーヒーが飲みたくなると入るお店はスターバックスかドトールになります。他にも色々行ってみましたが、どこにでもあって便利ということになると、どうしてもこの2つになってしまいます。

2つを比較していつも思うことは、スターバックスコーヒーのレジの行列が何とかならないかということです。ドトールはメニュが決まっているので会計がスムースですが、スターバックスでは注文のカスタマイズをする人が多く、1人の会計に長い時間がかかることが多いのです。

また、スターバックスはWi-Fiが使えるので、スターバックスを自分の勉強部屋のように使っている受験生もいます。だからどうしても店内がいつも混んでいることになりがちです。

そしてフードメニュもドトールに劣ります。ジャンキーな糖質メニュがほとんどで、ドトールコーヒーのミラノサンドAやレタスドッグのような看板メニューが無いのも残念です。

値段を比較するとスターバックスのコーヒーのSサイズは税込302円です。ほぼ同じ大きさのドトールのコーヒーMは同じサイズで270円となっています(写真)。高級店と思われているスターバックスですが、ここにはからくりがあります。

スターバックスにはワンモアコーヒーというシステムがあり、同じ日に2杯目のコーヒーを飲むと(別のお店でも)108円で注文できるのです。1日に2杯コーヒーを飲む人であれば、スターバックスなら一杯当たり205円になります。

しかもスターバックスの方が店内がゆったりとしており、店内のセンスも洗練されたお店が多いです。

また、ドトールでは喫煙席が分煙されていますが、完全ではないお店も多く、煙が入ってくることもあり、必ずしも快適とは言えません。その点、スターバックスは禁煙版にはとても快適です。

ドトールコーヒーには昭和の香りがあります。コーヒーの香りも昔の喫茶店風で、タバコの煙もおかずパンのようなフードメニュもノスタルジックなものです。それと比べるとスターバックスはアメリカ西海岸の文化の匂いがします。フレンドリーな接客や大きなサイズの商品は世界をフラット化させてしまいました。

レジが込んでいる、席に座れない、フードがまずい・・・散々文句を言いながらも、結局このブログが書き終わったら、またきっとスターバックスに行ってしまう。この中毒性がどこから生まれてくるのか、自分でもうまく説明できません。習慣のように何となく行ってしまう。それこそがスターバックスの強みなのだと思います。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年12月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。